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三国志の始まり 第一弾

三国志は桃園の誓い、劉備玄徳と関羽雲長・張飛翼徳の三人が杯を交わし義兄弟になる時からの物語なのですが、それ以前の事をご存じの方はご存じの方は少ないのではないでしょうか。私も知らなかったのですが最近、弟がハマっている三国志大戦というゲームの中で動乱の始まりが説明されていたので記してみたいと思います。

「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」
これは黄布賊率いる張角が掲げたスローガンです。時は後漢の十二代皇帝・霊帝の時代、政に感心を持たなかった霊帝の政権下で政治の実権は張譲十常侍と呼ばれる宦官らが握っていました。この十常侍は賄賂がまかり通る悪政を行ったため、売官により官職を得る者が後を絶ちませんでした。逆に賄賂を贈らない官吏は容赦なく罷免するという悪行三昧をしていました。次第に朝廷の勢力は衰えていき社会が不安定になり黄布の乱がおこりました。頭に黄色の布を巻いた事から黄布賊と呼ばれた集団はスローガンと共に中国全土に知れ渡りました。この黄布族を結成したのが張角という男です。彼は貧しい暮らしをしていて、薬草を採って売ったり、商人の荷物運びを手伝ったりしてなんとか生計を立てていたのですが人々の病をなおしている家に教祖の様な存在になっていきました。やがて太平道という組織をつくり自らが指導者となった張角は腐敗している朝廷を(蒼天)黄布賊(黄天)と称し「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」というスローガンを掲げて朝廷に反旗を翻したのです。