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現代人が精神疲労する訳②

セロというマジシャンが居ます。彼はストリート・マジックをするのですが、まだあまり知名度がなかったときにテレビ東京に出演した際ストリートで呼びかけても通り過ぎる人が居ましたが今では道で彼を見かけるや否や人だかりになります。隣の家の名字は知っていても道ですれ違っても分からないというのがザラなのが実際の生活なのに一度も会ったことのない人でもテレビを通して毎日見ていると旧知の仲だと脳が錯覚してしまい「私よ、私」と自分の鼻を人差し指で指してテレビの人に声をかけるのはあながち冗談ではないと思います。現代は隣で暮らしている人より地球の裏側に居ても毎日テレビに出ている人の事の方を知っている時代です。

テレビを通して悲惨な国情の国の様子が流れてきます。ミャンマー(旧・ビルマ)を見ていると北朝鮮と同じ様に飢えていてアウンサン・スーチンさんはどうしているのか気がかりです。このブログも中国なら書いた先から消去されるかも知れません。北朝鮮ミャンマー(旧・ビルマ)だったら尚更です。言論統制をしいていると特に現代はインタ-ネット技術が国力のバロメーターですので将来の国力不足を連想させます。

さて、そうした悲惨な情報が瞬時に飛び込んで来る時代なのですが、ここから問題が生じます。報道番組では飢餓状態で眼だけが大きく肉体がおぼつかない子供の姿を写した後に私など一度も食べたこともないような高級料理を10人分も食べているところを何時間も放映しているのを眼にします。最初は「ああ今の食事だけで何人の子供が救えるだろう」と思っていても合いの手のような笑い声がして、それに呼応して更に面白おかしく話が進んでいくバラエティ番組を見ていると最初の食べられない子供のことを考えていた自分が遅れているような錯覚に陥っていきます。

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