昭和30年代ブーム
今、昭和30年代がブームだと聞きます。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」やドラマ「菊次郎とさき」が、これに当たると思います。
「男はつらいよ」は大体、ストーリーが決まっています。寅さんが旅先でマドンナと出会い、くるまやに戻ってくる。そんな風に読めてしまうのに、つい見てしまう魅力があります。
一つはくるまやの雰囲気です。タコ社長が気軽に居座って話をしていたり、寅さんが旅先であっただけのマドンナも家族の様に迎え入れる。今では到底考えられませんが、そこには人情があった様に見えます。
でも最近は子供にさえ迂闊に話しかけられません。子供達は知らない大人に話しかけられたら警戒しろと教えられているからです。勿論、凶悪な事件が増えているので仕方のない事なのですが、そうした世相が平和だった時代に対する憧れを呼んでいるのかも知れません。