保管

保管場所

ラロックの聖母はレオナルド・ダ・ヴィンチの絵!?②

レオナルド・ダ・ヴィンチには、芸術に対する哲学がありました。

「自然こそ美であり法則」 最高傑作と言われているモナ・リザは五十歳を過ぎてから描いたそうです。

ダ・ヴィンチの特徴はスフマート技法と言って輪郭線を書かない事と、空気遠近法と言って遠くの者をやや青くぼかすことです。これはモナ・リザにも取り入れられています。更にダヴィンチは絵の中に何かしら意味を含める事をしていました。例えばモナ・リザなどは顔の左右が微妙に違います。人は真ん中から左半分を優先してみているのですが、左に微笑みがないから混乱し、なぞめいた微笑みに見えるそうです。

さて、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたのではないかと言われる絵が偶然発見されたのは南フランスのラロックという村の骨董品店でした。故にラロックの聖母と呼ばれています。

番組では早速、真相解明に乗り出しました。

ダ・ヴィンチが絵を描くときに必ず描く物があります。それは水と微笑みでした。

水は世界の初歩的な元素。世界の生成と消滅に最も直接的に関わっている。
微笑み=母、幸せの象徴

なのですが、ラロックの聖母には、どちらも確認できませんでした。

では、違うのだろうか。番組では絵画を赤外線で撮影し、本来の姿を映し出しました。すると、聖母の口元に微かな微笑と、窓の向こうに泉らしきものが描かれている事が分かりました。しかし、それはまだ必要条件です。

・必要条件 必要だが、それだけでは成立しない条件
十分条件 それだけあれば、必ず成立する条件

            この記事を読んで良かったと思う方は、ランキングに投票して下さると嬉しいです。