忠臣蔵④
今、ドラマや映画などで放送されている忠臣蔵は仮名手本忠臣蔵という物を元に作られています。これは謂わば、三国志正史に対する三国志演義の様なもので、忠臣蔵が江戸時代に歌舞伎で演じられた時にできたものです。ですから実際とは違うところがあり脚色されている箇所も多々あります。普通、吉良が悪、浅野内匠頭が善として描かれていますが、実際には
・浅野内匠頭の評判は良くなかった。
・吉良上野介は仕事の出来る人だった。
そうです。
番組では<討ち入りの本当の理由>と題して、四十七士は主君の仇討ちの為だけに討ち入りをしたわけではないとしていました。
血判状をみると、丸印が付いているのが討ち入りした人ですが、上級武士では大石だけ。中級以下から増え主君と話したこともないような身分の低い者達が多くいました。
上級 1
中級 20(ここまで中核)
下級 16
部屋住み 10(次男・三男などの事)
昔の武士は代々、家に仕えているので、士官して一代は一生新参者と言われました。
こうしてみると分かるのですが、圧倒的に下級の者が討ち入りに参加しています。この者達は浅野内匠頭と直接、会話をした事すらありません。それなのに、恩義だけが討ち入りの目的だったのでしょうか。