<竹中平蔵さんについて>
satoru_k0313さんへ、知恵蔵ではベストアンサーとさせていただきました。字数が限られているので、ブログを見ていただくようにしました。
なかなか難しいのですが、私のモットーは厳正中立です。
例えば私が、このブログで小沢さんを評すると激する人がいたりしますが、私は沈着冷静でありたいと考えています。私は、好き嫌いという感情論を一切廃して、その人の功績からマイナス面をひいた結果がプラスなら高評価ですし、マイナスなら逆になります。
しかし、その為には、事実を正しく知らなければなりません。例えば、三年前、郵政民営化一本だけで選挙して、自民党は大勝利。しかし、次の参院選では 結果として郵政民営化を反対の民主党を国民が選び、今度はドッチ?と言う事ですが、国民は、そうした感情で民主党に投じたわけではなく、年金問題で自民党に嫌気が差して反動で、民主党を選んだのだと考えています。つまり、小泉内閣で、年金問題を郵政より優先していれば、この問題はそもそも起こらなかったと思っています。つまり、私達は結果と経緯が正しく認識されていないと思っています。
それで、知恵袋で書ききれなかったコメントを載せたいと思います。
satoru_k0313さんへ、適切な分析だと想います。もう一つ、おききしたいのですが、長銀が新生銀行になっていく過程で、血税9兆を注ぎ込んだ長銀が、雀の涙の10億で禿げ鷹ファンドのリップルウッドに瑕疵担保条項付で転売されました。そして株式公開で3000億儲けたと聞きます。日本人の血税が9兆円も注ぎ込まれたのに、一万分の一で外資のアメリカに売られて株式公開だけで3000億ですから、一円で買った物が300円になったのと同じです。勿論、そこには技術があるのかも知れませんが、多分、アメリカの投資家から金を集め、それを銀行に担保としてさしだし、何十倍もの資金の融資を受けて、その金で、長銀を買ったと想っています。
だいたい、先物取引は、日本発の技術ですし、自動車、飛行機を作っているところには技術があるのは分かりますが、金融に技術があり、特に、アメリカにそれがあったのなら、サブプライムローンという問題そのものが起きる筈がなかったと感じています。
日本は土地本位制で銀行にとって一番、担保価値がありました。その国にはその国特有の慣習があるものを、アメリカスタンダードにしたのが竹中さんだったと想っています。中谷さんと竹中さんは学者です。二人とも小渕内閣の時の時は一緒にやっていたようですが。改革の急先鋒だった中谷巌さんが『竹中平蔵君、僕は間違えた』と文藝春秋3月号で懺悔の告白をしています。BIS規制も、竹中さんが居なかったら、推進されなかったのではと想っています。
竹中さんは、日本の為に成ると思って日本をアメリカンスタンダードにすることを良しとして、それが評価された事があった。しかし、アメリカ発金融パニックを竹中さんは見抜けなかった。私が、そう感じるのは、嘗てホリエモンと二人で世の中を変えるといったときでした。当時、私はライブドアがなぜ、ホームページの仕事で、そんなに儲かるのか、おかしいと想っていましたら、案の定、粉飾決算をしていました。
経済の学者さんが、ライブドアの裏事情も見抜けなかったのですから、アメリカの裏地事情が見抜けたとは想えません。それで、アメリカがライブドア状態(微に入り細に入りは違いますが)になって世界に飛び火、日本もその大きい津波に飲み込まれた。実は、アメリカは、Sun Setだったのを(陽が沈む前の最後の陽光)をSun Rise (陽は昇る)と見てしまった。結局、ライブドアのホリエモンの腕を持ち上げたのは二番煎じで、既に最初の過ちはアメリカに対してであったと言われれば、私は、至極得心がいきます。先輩格の人が、後輩に間違えたといっているのですから、反論があるのなら、筋道道理として、中谷さんにこそすべきだと想います。
それから「資本主義から、共産主義に大転換したようなもので、経済が混乱するのは当然だと想うしかありません。」の件なのですが、ここは言葉足らずで申し訳ありませんでした。
これは間違いないと想いますが、小渕内閣は行け行けドンドンドンドンで赤字国債を出してでも、積極的に世の中に金を供給する政策 その時のブレーンが中谷さんと竹中さん。しかし一年後 小泉さんは、痛みに耐えろ米百俵内閣といったものですから、アメリカヘッジファンドは、日本に空売りを仕掛けてきて来ました。この時竹中さんは更に厳しい政策をして米百俵内閣をたとえば米十俵内閣までにしてまで構造改革をしたと想っています。
そもそも構造改革は、景気の良いときにするべきもので、どちらかと言えば、小渕内閣ですべきことを小泉内閣で小泉内閣ですべきことを小渕内閣ですべきだったのではないでしょうか。構造改革は景気の良いときにすべきであるが、実際は、しずらいものかも知れません。しかしそれをするのが政治家です。しかも竹中さんは学者です。成すべき時に成すべき政策を間違えたと想いい、たった一年の間で全く反対の政策をしたと言う意味を
『資本主義から、共産主義に大転換したようなもの』という紛らわしい言い方をしてしまいました。いずれにしても筆力がなかったと反省しています。(3/10 徹子の部屋を見て)
結局、経済学とは先見性があるかないかで決まる時代に過去を引用するから間違える。
学者は過去を紐解くから、間違えるのかも知れません。
ミスター円という人。竹中さんを批判する人。そしてその竹中さんが慶応大学の先生です。慶応と言えば福沢諭吉さんは、学問のすすめをといていますが、榊原さんが小泉さん竹中さんではなく民主党より、金子さんは竹中さんを批判、しかし榊原さんを認めているようでもありません。
それぞれが違っていても許されるのが民主主義ですから、法的には問題ないのですが、しかし三人とも同じ大学の先生で学問のすすめ、中でも天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずの精神を学生に教える立場だと考えると理解しがたいものが、あります。何故ならば、同じ慶応に学んでも、教えを受けた教授によって、それも、最近まで政治経済の中心に居た学者肌の人に全く違う見解を出しています。これが江戸時代や明治の経済を言うのであれば解るのですが、これでは、大学まで行って経済学を学ぶ価値がないように思いますが、satoru_k0313さんは、どうおもわれますか?
最早、現在の経済学は、先物が現物を駆逐する勢いで動き、学問がついていけないのではないでしょうか。恐らく、竹中さんの処にはアメリカの要人から、様々な要望が届き、アメリカンスタンダードにすれば良いとした。小泉さんのお父さんは防衛大臣のときに安保で、日米関係を構築した人であった。日本の幸せはアメリカの比護にこそあり、とし、それが日本の為に成ると思ったが、当てが外れたという問題が本質だったと考えると、私はスッキリします。
同じ、経済の学者が、片方が反省の弁、しかし、もう一人からは反省の弁が聞こえて来ない。誰でも過去を紐解けば、反省の一つや二つはあるものです。竹中さんは認めよう物なら、更に叩かれると想って防衛のために論説する。しかし、それを聞いている私たちは経済の権威の方の言葉として承る。そのギャップが要因かとも、想っています。ご意見いただければ嬉しいです。
satoru_k0313以外の方は事の経緯が分からないとおもいますので、私が知恵蔵に聞いたこととsatoru_k0313さんの意見を記載しておきます。
私が知恵蔵に質問した内容↓
竹中平蔵さんについて、質問です。
竹中平蔵さんは、小渕内閣の時と小泉内閣の時とで、政策が転換しているように思います。この間、僅か1,2年ですが、この考えは違っているのでしょうか。
satoru_k0313の答え↓
政策転換はありません。
小泉内閣の功績について認められていることのひとつに、不良債権処理が挙げられます。公的資金を資本注入したわけですが、現在、アメリカで金融機関(AIG)に対しても同様の対応をしています。
「竹中さんに変わったら、銀行は危なくなったとしたことから金融パニックが起きました。」というのも逆で、金融パニックに陥るところを不良債権処理で救ったというのが正しい判断でしょう。このブログの年表を見ても明らかです。
「資本主義から、共産主義に大転換したようなもので、経済が混乱するのは当然だと想うしかありません。」は不思議な意見です。今、竹中平蔵氏は、逆の意味での「市場原理主義者」とレッテルを貼られて批判されているからです。ご本人は不良債権処理をしたので、市場原理主義者ではないと反論しています。
郵政民営化、かんぽの宿、東京中央郵便局の一連の問題は、郵政民営化の逆襲として、ワイドショーでも指摘されていることだと思います。この問題でいったいいくらのお金がまた無駄に使われるのでしょうか