闇サイト事件のコメントについてお返しします。
コメント、有難う御座います。
ぺこさん
>闇サイト事件の判決が出ましたね。
このブログでも以前、取り上げていましたね。
ゆうき蘭さんは、今回の判決について、どう捉えていますか。
うさぎさん
>アジャスターは、ネガティブな事が題材なのに、その主人公達が、お互いに助け合うと言う、昔、日本人が持っていたメンタルティの人が出てくるところが面白いですね。そうすることで、少しずポジティブになっていく。なるほどなーと想いながら読んでいます。
有り難う御座います。そう捉えていただくと嬉しいです。
少し違う角度から述べたいと思います。今年も4月になるとピカピカの一年生が誕生します。名前は失念しましたが、「最初の頃は個性的な彼らも、大学を卒業する頃は個性をなくして出てくる」と言った人がいました。それはまるで、最初は、あっちが出っ張り、こっちがへこんでいた個性的な飴棒が、最後は金太郎飴になって出てくるようなものだと想います。
今の子どもは、幼稚園から小・中・高・大学と18年間も学びます。きっと苦情があるでしょうが、プログラム的にみると強制的に学校に通わされて、時間割毎に授業を受けさせられるというのが現状です。
その強制的な生活が更に過激になって、武器を持たせて、人殺しを英雄への道として教育しているアラブ圏の国もあるし、北朝鮮のように日本人を子どもの頃から鬼として教育している国もあります。将来、北朝鮮が韓国に統合したとき、鬼であるはずの日本人を北朝鮮の人達は、どう捉えるでしょうか。
自国を誇りにする余り沈黙するか、それとも、「間違っていた。嵌められていた」と正直に告白して、「共産主義と帝国主義が一緒になったらお終いだ」と言うのか。それとも、韓国人に同化して言葉を発しないのか。他にも選択肢があるでしょうが、どの道を選ぶのか私には分かりません。何れにしろ当の日本人は、あっけらかんとしていて鬼と言われても、ショックを受ける様子もない有り様です。
これは闇サイト事件にも、同じ事が言えます。65年前には、飛行機で敵艦につっこんで行くことで国を救おうとした人の孫世代が、闇サイトで集まり、たった一人の女性を車で物色して車に連れ込み、包丁を突きつけ、暗証番号(偽物の番号を伝えた)を聞き出しました。そして乱暴しようとした結果、殺害。このような昔なら考えられないような事件が起きているのが現代です。
この差は何か。私は、やはり教育だと想います。つまり、人間性とは教育で決まり、或いは変わると考えます。
例えば、金賢姫(キム・ヒョンヒ)が、仮に日本に産まれていたら、あのような事件を起こす犯人を、逆に捕まえる側の道を選んでいた可能性さえあります。それが北朝鮮に産まれたばかりに国の命令で115人も殺害してしまった訳です。金賢姫(キム・ヒョンヒ)の肩書きは、元死刑囚、元工作員ですが、私は彼女にテレビに引っ張りだこの日本人女性のコメンテーターの誰よりも、知性さえ感じてます。彼女は産まれたときから日本人を鬼として教育され続けましたが、田口八重子さんの息子さんに、『私が韓国のお母さんになります』と万感の思いを込めて言っています。この言葉が、全てを言い表していると想います。
闇サイトで出会った三人は、時代が創出した悪人でした。今回の事件は、インターネットの時代でなければ起きなかった犯罪です。結局、18年も教育をうけて出来上がった金太郎飴を嘗めてみると原材料の味が活かされておらず、苦い味になっているように想います。
最初は甘かった飴が、18年間で、どう変質したか。往々にして、ネガティブシンキングで、したり顔で暗く考える。それがインテリという気がします。これはテレビを見ていると、良く分かります。「今は大不況だ。これから日本はもっと悪くなる」としたり顔で言うばかりで、「今の状況が悪い。何とかしよう」と話す人は一人も居ません。
そこが、幕末の日本人と今の日本人の決定的な相違点です。
幕末の人物は一言で言えば、黒船襲来という嘗て無い諸外国の脅威を感じた動乱の時期に、「どうなる」ではなく「どうする」と考え、実行に移した人達です。特に日本男児達は「どうなるというのは女子供の言う事であって、男子にはどうするしかない」とし、草莽崛起の精神で立ち上がった為に、日本は短期間で唯一、アジアで欧米列強に並ぶ国となれたのです。
小説、アジャスターに出てくる根岸もアキも近藤も千葉も文江も緑も小沢も、皆、心の底に持っているものはポジティブな人です。何故かというと、通常、ポジティブを根明、ネガティブを根暗と捉える人が多いと思いますが、私はそうは思っていません。現状を打開する思考を持つ人がポジティブ。打開を考えずにいる人がネガティブ。つまり、ポジティブシンキングな人は、出来るところで助け合います。対して、自分だけの事を考え、「どうする」と考えない人をネガティブシンキングだと想っています。