巧遅は拙速に如かず
どのメディアから情報を仕入れるか。
1位 テレビ 40%
2位 ネット 32
3位 新聞 20
これは全世代の統計です。
しかし16~29歳に限れば
1位 ネット 54%
2位 テレビ 33
3位 新聞 10
となります。 活字メディアの衰退が顕著です。
そして、最近では、若い世代がテレビを見なくなってきている。若しくは、テレビを持っていないとそうです。
今、一番読まれているニュースは、讀賣新聞などではなくヤフーニュースです。ヤフーニュースには一日2000万人のアクセスがあるといいますから、1億3000万の人口換算で言うと、(赤ん坊や小学生も含まれています)ざっくり言うと5人に一人が読んでいる換算になります。
今、テレビ、新聞、ネットの区別自体が曖昧模糊としています。例えば、私の場合、以前にも記しましたが、リアルタイムにテレビを見る事は殆どありません。見ても録画したものですし、ホームページで内容を読んでいます。
私は精読主義者です。速読で沢山の書物を読むというテクニックがあります。それには眼球が瞬時に動くようなトレーニングをして、活字を読まずに、その反対に活字を浮かび上がらせて、脳にコピーするように記憶させるのです。あくまでも私の場合ですが、私がそれをすると、短気記憶にはいって、直ぐにわすれてしまうので、精読謝儀者の私としては、そのテクニックは無用の長物という事になります。
しかし、精読主義の難点は、本の数が、どうしても少なくなることです。それを、どう解決するのか。
野球で言えば、選球眼を身につける必要があります。ボール、ストライクの見極めです。例えば、討論番組でも、これは聞くに値するかどうかは、茂木健一郎さん曰く「2秒で分かる」そうです。しかし、これは、ロボットには出来ない芸当で勘の世界だと言います。
現代は、江戸時代の一万倍もの情報過多の中で生きています。これから景気は良くなるのか悪くなるのか、これも両方の意見の本があって定まりません。世界最強の軍隊とは『アメリカ人の将軍ドイツ人の参謀日本人の兵隊』 世界最低の軍隊とは『中国人の将軍日本人の参謀イタリア人の兵隊』だと言われています。後段は兎も角、前段は信憑性があります。
日本は「経済は一流、政治外交は三流」と揶揄されますが、これも当たっていると思います。
この二つが何故、言い当てていると想われるのか。恐らく、日本人が言ったことではなく、外国人が感じているものだと思っているからです。国民は、かなり優秀、駄目なのは上層部、つまり政治。日本の政治は官僚資本主義。ここが、改善されれば日本は再起可能だと思っています。
AIGのボーナス問題での是々非々がクローズアップされていますが、私は、アメリカ議会の対応の早さの方にこそ刮目に価すると思っています。流れている水は腐敗しませんから、巧遅は拙速に如かずは、今の時代には名文句だと思っています。