麻生さんVS小沢さん
演出が上手そうで下手な麻生さん
下手なように見せて上手い小沢さん
と私は認識しています。
麻生さんは、秋葉原を中心とした若者層に人気があって、福田さんと総理を争った時の人気の差は歴然でした。きっと麻生さんは、秋葉原を見て日本中が秋葉原だと勘違いしていたので、就任後の人気低迷は計算外だったと思います。
都知事の石原さんが「石原は生意気だとか言われたが、愚弄、侮蔑はされなかった。愚弄と軽蔑はリカバリーショットが効かない」と、麻生さんの国語力(漢字)を嘆いていました。
どなたが、麻生さんの参謀だか知りませんが、名参謀だったら麻生さんの原稿には全てルビをふらせたほうが良いと思います。そして石原都知事が使っているくらいの頻度で英語を演説に入れるようにし、オバマさんと、通訳無しで詰められる事を印象づけるべきだと思います。そして、この金融危機の時に、漢字はひとまず置いておいて、アメリカの大統領と直に対話が出来る総理は頼もしいというイメージを与えるのです。
麻生さんは、祖父・吉田 茂邸が火災に見舞われたときに、「幼少時に思いでがあるので残念だ」という主旨をマスコミに送信しました。まだ、報道されていませんが、多いに放火の疑いがあります。麻生さんは祖父の吉田茂さんを信奉していますし、現在ブームの従順ならざる日本人・矜持の人、白州次郎さんが、吉田邸を訪れていて、歴史的にも価値のある建物でした。万感の思いを込めて短いコメントを流したのでしょうが、こういう時こそ、もっと長文のコメントを出すべきです。
その点、小沢さんは演出が下手で、東北人で実直で、パフォーマンス下手と思わせていますが、何をいったら、どう反応するのかにかけては、麻生さんより上です。
何しろ、票読みに掛けては、天才的だった田中角栄さんの秘蔵っ子です。根回しの天才・竹下さんからも、その極意を学んだ筈です。二人の天才から直々に御指導を仰いだということは銘記すべきです。そもそも演出とは、施されていると分かったら無価値です。そう言う点では、木訥とした岩手県人「---と思います」と頷きながら話す様子も良い人に写ります。
選挙応援にいっても、立候補者の様子は二の次で、常に有権者の表情と熱心さを感じ取るように360度見渡し警戒を怠らない様子は、流石です。
昨日、イチロー株は上がり、一郎株は改めて急降下しました。秘書逮捕から起訴へ明暗は如実でした。「やましいところはない。国策である。最後まで戦う」という小沢さんの考えに変化はありませんが、当初は挑戦的、威圧的でした。しかし最近は、同じ言葉でも、シンパシーを漂わせる小沢さんに変わってきました。
そして昨夜は目に涙を浮かべ、「国民の皆様の期待に応えたい」という主旨の発言をし、続投を表明しました。この涙には、大いに演出効果があったと思います。 まるで、冤罪のような印象を与えました。よって、麻生さんより、小沢さんの方がパフォーマンスという点で上手だと考えます。
それに対し、麻生さんは、祖父の形見も同然の邸を焼かれて、二行程度のメッセージは、如何にも下手すぎます。パフォーマンスや演出は、施さない方が望ましいのですが、お祖父さんの家が焼失(放火の疑いさえあるのですから)したら、一般庶民だって、そこには想いとか、決意とかがあると思います。
政局とは、思ってもみないところから状況が激変する、つまり一点突破、全面展開が起こりうるものです。そのチャンスを活かすべきだというのが私の考えです。
以上、私の失礼を顧みない草茅危言でした。