選挙と占い
千葉県知事選を契機に、第二次補正予算を通して五月解散説が自民党で起きてくると思われます。一方、今、やられたら大変だと言う事で、民主党は小沢おろしが色濃くなっていくと思います。
20世紀は映像の世紀でしたが、アナログでした。しかし21世紀は映像がデジタルになって、インターネットと融合し、文字と映像の垣根が低くなりました。他のブログを見ていると、文字より写真の方がスペースをさいているものが結構あります。
小説・吉田学校に出てくる鳩山一郎さん、石橋湛山、三木武吉とか言う人を団塊世代の人は実感として分からなくても、私達の世代は田中角栄さん、三木武夫さん、大平正芳さんを映像を通して理解できる様になりました。つまり、麻生さんと会った事はないのに、現在の人と認識しているのと同様に、動く写真と音声で、多少映像が古いだけで、今起きている事の様に昔の事が映像で見れます。
小沢さんにとって、今回これが裏目に出ています。
テレビには、今の小沢さんが写り、一秒後には若かりし頃の小沢さんが現れます。「前は7対3の髪の分け目が、逆だったんだ」とか、「田中さんの側にいる。だから田中さんの秘蔵っ子だったのか」とか「政界の父、金丸さんの側にもいつもいたんだ」と本当にリアルで、「なんだ、自民党中の自民党というのは本当だったんだ」と理屈抜きに分かります。
今回の問題がなければ過去の映像は流れないので、多くの若い世代は、野党の騎手だと思っていたと思いますが、ここで分からなくなってしまいました。そして、千葉県知事選挙での大敗。五月に選挙をされたら適わないと民主党は浮き足立つのではないでしょうか。
西松建設の企業献金は、二階さんという人にも捜査が及ぶ可能性がありますから、そのニュースをかき消すには、それ以上のニュースで隠せと言うことなのだと思います。
ところで自民党・経産大臣の二階俊博さんは自民党。小沢さんは民主党ですが、小沢さんとは盟友で、自民党を離党し新生党、新進党に小沢さん側近として自由党にも参加、しかし、意見の違いから、その後、袂を分かちました。
ですから、元を辿れば『同じ穴の狢』です。検察も自民党まで行かないと、世間の風当たりが強くなるので、自民党は、今こそ選挙をと考えています。でも、麻生さんは五月も任期満了の9月も、対した違いはないと思っているのではないのでしょうか。
麻生さんにしてみれば、自分の方の『敵失(テキシツ)』でしたが、耐えていれば、民主党が『敵失(テキシツ)』してくるとアドバイスする占いに凝っている議員さんがいて、当たったと考えていると思います。政界の一寸先は闇とかいいますが、以前取り上げた様に、結構、占い師がバックにいます。(権力者の裏に②08/7/27)
1960年の安保の時、藤田小女姫という人が霊感少女といわれ、当時の岸総理に「日米安保は断固として、おやりなさい。その代わり貴方の内閣は長く持たない」といったら、その通りになったので、議員の中に信奉者が多くいました。最近では細木数子という人が小泉さんの郵政民営化大賛成を言っていました。
小泉さんが趣味という武部さんなどは、細木大明神の信徒のようでした。ライブドアの堀江さんには、アンタの背中には龍がついているといって、堀江さんが「二倍ですか(株価)」と言うと「馬鹿いってんじゃないよ。五倍になるよ」といったから溜まりません。次の日から、ライブドア株は既に高値圏で推移していたのに、更に値上がりしました。
しかし、東京地検(東京地方検察庁特別捜査部)が査察に入ったので、細木大明神を信じた人は大変でした。細木大明神は、刺客選挙の際「自民党に入れないと、交通事故にあうわよ」とも言いましたが、風説の流布にも、恐喝にも、選挙違反にもなっていません。
現在、お笑いタレントは狭き門になっています。
島田紳助、太田光というように総理になって欲しい人にもなれますし、実際、知事にもなれる可能性があるからです。でも皆さん。それよりも占い師の方がいいと思いますよ。
だって、郵政民営化、アメリカの手先、売国奴と竹中さんはいわれていますが、彼は「交通事故で死ぬぞ」とは言っていません。郵政民営化の現状の悪化に対して「細木の婆さん、どうしてくれる」と追求している人は少ないと思います。
「報道されている事実の裏にこそ、真実が隠されている」「本当の巨悪は、隠れている」これが私のモットーで、ブログでも時々書いている言葉ですが、その実例を些か書いたつもりです。