世襲議員の問題⑥
三世議員の小泉さんは、不動産やの会社に一度も出勤もせずに、4年間給与を貰っていました。つまり幽霊社員です。全く働いていないのに1970年4月から1974年11月までの4年間、社員登録され、厚生年金に加入していた時期があった事が問題になりました。
その会社は、横浜市の不動産会社三福不動産という会社で、これが発覚すると小泉さんは「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろです。実に良い社長さんで 会社なんかこなくていい、というんだからね」と答えました。その場面は当時TVで何度も繰り返し放映されました。
小泉先生は大学を出ると直ぐに、福田赳夫元首相に弟子入りしています。1972年12月に衆院選に当選した後も、三福不動産の社員だったことになります。当然、この会社は二世議員の父親との付き合いがあったとか。
小泉純一郎社員のこの時の月給20万円。当時の20万は今で言えば100万円くらいだとか。当然、ボーナスもあった筈ですから1200万は貰っていたでしょう。当時の新卒は5万円ぐらいが相場だったといいますから、何もしていない人が4倍以上の給料を、上司に怒られながら仕事をしている人よりも貰って居た訳です。
しかも、議員報酬も当然貰っていたのですから、濡れ手に粟です。無論、罪の意識などないでしょう。江戸時代のお代官様と、御用商人の縮図です。これが二世議員三世議員の、オイシイ実態です。しかし是は「氷山の一角」と言うものでしょう。しかも4年間も続いたのですから、4年で家が一件は買えるほどの蓄財は可能です。だから世襲議員と言われようと、何と言われようと議員を目指すはずです。譬え実力がなくても、人の苦労も金の苦労もなしに、なれるのですからね。