<時代はインターネット主流へ②>
これはMSにしてみれば面白くありません。だって最初は検索の仕方の順序を変えただけの事でしたから、そこへ行くと、MSは、IBMが主流だったパソコン市場にハードを作らず、ソフトだけに特化して研究に研究を重ねて世界に躍り出たのですから、ビル・ゲイツは、世界一の成功者であり、その証明として、世界一のリッチマンになりましたが、その彼が存命中に、その牙城を突き崩しかねないグーグルの成長。正に、戦国時代を彷彿とさせるIT市場と言う事になります。
それまで複数の超有名企業が同じアプローチをとって失敗してきていますが、グーグルは、それらに比べて現実的です。何故なら、グーグルクロム OSは同社が昨年リリースしたクロムブラウザの延長線上にあり、入り口が、インターネットの閲覧ソフトなのに対し、MSは大きなハードウエアを事務所及び自宅に据え置かなければなりません。
車で言えば、開発のコンセプトが、ガソリン、ハイブリッド、電気自動車のMSに対し、グールは最初から電気自動車構想から入っている。或いはMSがWEBサイトの無い時代の企業であるのに対し、グーグルは、WEBができてからの企業の差があります。
故に、グーグルは「Webで生活する人々のために設計した」が、キャッチフレーズです。 しかも、MSがソースを非公開にしているのに対し、グーグルOSはオープンソースでリナックスを基盤にするようで、汎用性と拡張性があります。しかも軽量OSで、初めはNetbook(低価格の小型ノートPC)を対象し、同OSを搭載したネットブックトが来年の後半に発売される見通しです。
このネットブックは、殆どの作業をWeb上で行い、ユーザーがウイルスのセキュリティアップデートに対処しなくてもいいように設計しているというアプローチをしています。又、WEBベースのアプリケーションは同OSで動作するので、開発者は好きなWEB技術を使って同OS向けのアプリケーションを開発できるといいますから、ベンチャー企業が増えるかも知れません。
更に、コンピュータが起動するまで時間が掛かりましたが、すぐに電子メールが見られ。自分のデータは居場所を問わずアクセス可能。データの紛失やファイルのバックアップも不要。新しいハードを加えるたびにコンピュータのシステム設定に何時間も費やしたり、絶え間ないソフトウェアアップデートの心配を必要としません。
以前、アップルはiPhoneのOSへの直接アクセスは必要なく、開発者はウェブアプリを書くだけでよいと説明しながら開発者やユーザーに、それ以上のことを求めたという経緯がありますが、ウインドウズに対するグーグルが来年10月を公表したということは、アップルの二の舞はないと確信しての事でしょう。
というのは、グーグルは、昨年9月に投入した閲覧ソフト「クロム」のシェアは一桁台で、MSのIEの牙城を切り崩し出来ないでいます。それでグーグルは開発を米ヒューレット・パッカード(HP)や東芝と共同で進めていますし、各社がグーグルOSを採用すれば、OS最大手の「巨人」、米マイクロソフト(MS)との競争は一気に激しくなります。
MS製のOS「ウィンドウズ」は価格が高いのに対し、数万円程度のネットブックは低価格。嘗て、MSのビルゲイツは、任天堂がアメリカを席巻したとき、「ソースを公開すべき」と主張しましたが、MS-DOS、ウインドウズは非公開という矛盾がありました。その矛盾をグーグルがついています。
OS対決、無償のグーグルVS「巨人」MSから目が離せません。
私のブログでは以前、「日本のソフトは安全ですよ。何故なら日本は戦争をしない、出来ない国。個人情報保護法以上の国別情報保護の元にソフト開発をしています。如何ですか、アラブの石油王さん、ご出資を、如何ですかユダヤマネーで、世界を席巻したお金、日本に出資しませんか」という触れ込みで売り込むべきだと書きました。
日本には算盤というのがあって、インドの子供もびっくりのフラッシュ暗算少年少女達が沢山います。こうして世界から資金を集める。出資額の多い国を優先して、ご入り用の時には郵政の貯金と、かんぽ資金を、国に貸す制度も、その見返りに考えていますけどというビジネスモデルを、小泉-竹中ライン、そこに東国原さんの愛嬌で、日本のセールスを任せていたら、今頃は話が違っていたと思っています。
行列の出来る法律相談所や行列の出来るラーメン屋さんと言っても、それは日本国内で行ったり来たりするだけです。高い円で、海外から原材料を安く仕入、日本のブランドを高める製品を輸出するサイクルと、海外に出て、その国の人を使って、日本式マネージメントというソフトを構築することこそ課題なのに、今の日本の政治情勢では、MS-DOSから、バージョンアップしているとは思えません。