オバマ大統領とブッシュは、何が違うのか。②
日本のいけないことは、過去を忘れることです。キチンと過去の総理のしたことを検証しないことです。『日本列島改造論』は、どうであったのか。その前の池田さんの『所得倍増論は』どうであったのか。それをキチンと精査すれば、国民が一票を投じるときの、試金石になると思うのですが、騒ぐだけで、結論が出ているに結論を言わない事はマスコミの怠慢です。
無論、意見を一つにすることはありません。○×新聞は小泉様はスンバラシイとし、○○新聞は、とんでもない人でも構いません。素人は、結論ありきから説いていった方が分かりやすいと思います。例えば、分かりやすいのはブッシュさんです。8年も世界の大統領に君臨しましたが、功罪はと考えてみると、私には功が一つも思い浮かびません。
小泉さんは、2003年3月24日衆院予算委員会で「日本を攻撃したいという国は、アメリカとも戦わなければならないと覚悟しなければならない」といいましたが、日本を攻撃したいという国はイラクだとでも思っていたのでしょうか。小泉さんは、これだけアメリカのポチ公をしたのですから、「5大国」国連の常任理事国は アメリカ 、イギリス、フランス、ロシア、中国に仲間入りを考えました。これをなせば、それこそ、後生に名をのこせますから。
しかし中国は大反対。盟友ブッシュさんは、シカトしました。そして、北から、これだけ狙われても、アメリカは、日本を援護するどころか、北の保護者中国に気を遣うばかりです。
両者に共通するもの、それは国家の私物化です。
もう一人の国家の私物化をする小沢さんは、健在です。いつでも総理になれる自民党・経世会、竹下元総理、政界のドン金丸さんとはご親戚、47歳で幹事長、二人から総理になれと言わたのにならないで、100%転がり込んでくると思っていたら、竹下派閥が小渕さんに渡ってしまったことに腹を立て、自民党を離脱。頭にきたとすると私憤になるので、その後、二大政党をと置き換えていたら、嘘も100回つけば真実になるで、国民は二大政党を標榜。
それで、日本丸に船頭を二人おけば『船頭多くして船進まず』の状態が時々刻々と近づいています。両横綱は、慶応大学のご出身で、同年齢。しかし福沢諭吉の天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずとは真逆で、国家とは私物化すると知り得たりのご心境なのでしょうか。
本論に戻って、オバマさんはブッシュさんと真逆の超大予算を組んで超大型政赤字(GDP50%に接近)になりました。しかし、日本と違うのはドル本位制、しかもドル札の裏には見えない字で軍隊が、その価値を補償しています。出る杭は打たれるが、出すぎが杭は打たれない。つまり「アメリカの借金は世界の借金」となります。
サブプライムの証券化。つまり日本の借金は日本人がなんとかしなくてはなりませんが、日本はアメリカの借金をも背負う運命にあります。
レーガン政権時代「脱工業主義」でアメリカ軍事以外は、物を造らず他国から輸入した方が手っ取り早いという方針を立て、金融とITと軍事と世界のドルで市場を操作し、例えば、日本市場のダウ平均を3000円空売りで押し下げると100兆円アメリカが儲かる手法で、アメリカの赤字を穴埋めする。
しかし、これを政府がやると事は穏やかでないので、大手の銀行、不動産屋がやりたい事を地上げ屋がしたように、その役割をヘッジファンドがしているに過ぎない。日本が民主党政権に彼らは、押し下げるのか上げるのか。仲間内では論議が進行している頃ではないでしょうか。