皆が抱えている閉塞感①
>紫さん
社会とか政治とか全く無知な私ですが、こちらのブログは私の苦手分野に興味をもてる事のできる感じがしたので、また、覗かせていただきます。
ありがとうございます。
コメント、有難う御座います。
先日、あるドキュメンタリー番組を見ました。
前段は法政大学の学生が集団で住み、全共闘世代の様な活動を繰り広げていました。大学の校内で活動するのですが、他の生徒は日和見で協力的ではありませんでした。私は全共闘世代の話は知っていてもリアルには知らなかったのですが、一緒に見た父が言うには「当時はこんなものではなかった。この百倍凄いと思った方がよい」そうです。
後半は、その逆で、右翼活動をしている人をクローズアップしていました。この人は集団ではなく、数人で全て自費でやっているそうです。その中に私と同世代の19歳の少年が所属していて、彼は右翼の大物・野村秋介が1993年に朝日新聞東京本社に社長ら首脳と話し合いの後、自決を持って抗議したのに影響され、右翼団体に入りました。
この経緯を、もう少し具体的に記すと、前年の参議院選挙で政党「風の会」を結成したのですが、「週刊朝日」でイラストレータの山藤章二という人が、これを「虱(しらみ)の党」と揶揄。抗議のために朝日新聞東京本社を訪れた野村氏は15階の役員応接室で社長をはじめとする同社首脳陣の謝罪を引き出した後、「節義を通すとはどういうことか見ていてください」と言い、皇居に向かって「天皇弥栄(すめらみこといやさか)」と3回唱えた後、両手に持った拳銃で自決しました。
所謂、左翼と右翼です。両極端にある彼らですが、共通点は自分のしている事は正しいと信じている事です。しかし、決定的な違いは天皇制で、左翼は天皇制が世の中を悪くしていると言い、右翼は天皇制を維持しなければ日本ではないと言っています。そして、もう一つは賛同者が現れないという事です。前段の方では、同じ学生に訴えても違和感のある目で見られ、後段は街頭演説をするも「うるさい」と町行く人に迷惑がられていました。
良く言うと純情一直線、悪く言うと猪突猛進、他人を顧みないという点も、彼らに共通しています。さて、野村秋介が皇居に向かい、ピストルで自決した訳ですが、その思いは果たして天皇に通じたのでしょうか。つまり、天皇の立場にしてみれば、死をもっての抗議は迷惑とも言えます。