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コメント、有難う御座います。

＞いすけ屋さん

お久しぶりです。これは私の一人合点なんですが、
ゆうき蘭さんは、ノンフィクションの世界が似合ってると思います。
何故なら、歴史に対しても、政治にたいしても、基礎的な知識は豊富だし、傾斜した視点は感じられないからです。
もちろん、ノンフィクションは取材が大変で、経費もかかると思います。
しかし正しい視点から描かれなかったら、ノンフィクションが歪んでしまうからです。
他人の人生に、あれこれ言える立場で無いことは十分承知しておりますが、
いすけ屋のささやかな希望ということで、心の片隅に収めておいて下さい。

いつも、コメント有難う御座います。

ご指摘の通り、私は本当はノンフィクションが書きたいと思っています。それで来月の11月末に投稿する小説はドキュメントに近い作品にする予定です。作家としての道が開ければ取材が出来るので、そうなれればいいなと思っています。

取材に時間をかけるには安上がりな身内の弟を将来は使いたいと思っています。でも、まずは世の中に認められないとノンフィクションは書けないのでジレンマがあります。そういう点では勝間和代さんが、「集中力がないので、それを活かす勉強法を考えた」という話を聞いて感銘を受けてました。例えば弟は勉強嫌いで遊び惚けているのですが、ただ年上の人から人気があって妙に可愛がられるので、その才能を活かすには人生経験がある達人に取材をするのにいいかなと思っています。

　今、松本清張さんの半生の記を何度も読み返しています。大半の人が一読すれば、二度三度読まないと思いますが、私の場合は１０回ほど読みました。清張さん自身が、あまりにも暗い半生だったので書かなければよかったと後悔するほどで、色で言えば灰色の人生だったと言われているようです。私が感銘を受けているのは、３６歳ごろに兵役についているので、清張さんの人生の中で作家としての資質を得られる環境がない事です。

　例えば、父親は刑事や裁判官ではないし、そうした人だったなら門前の小僧習わぬ経を読むで知識になりますが、清張さんの人生にそういうものは見受けられません。もし、清張さんが生きていれば太宰と同い年なので１００歳になります。違うのは太宰が３９歳で心中自殺しているのに対し、清張さんは４２歳で作家デビューしている事です。まるで対照的です。

　例えば、人間失格に出てくる主人公は己を偽ります。それを見ぬくのは白痴の竹一少年（小説の中でそうかかれている）です。そして何故、事故を偽るのかという理由が稀薄で、何故それを竹一少年が見ぬいたのかは触れていません。しかし清張作品になると、その何故という動機の部分にスポットを当てるのではないかと思っています。世に太宰ファンは多いと思いますが、そういう風になった要因を書いていない太宰より、それを書いている清張作品のほうが私は惹かれます。だとすると、その感性がノンフィクション型なのかも知れません。

　最近、オーラという言葉が大分広まりました。「あの人にはオーラがある」とか「ない」と良く使います。それでは今、小泉さんにオーラを４年前は圧倒的なオーラ、言うなれば日本一オーラのある人でした。しかし最近の小泉さんに、それを感じる人はいないと思います。
つまり、見ている人自身が勝手にオーラが出ていると感じているのではないかという点です。

　小泉さんが総理になった時、最初にした事は写真集を出した事です。何でそんなことをするんだろうと思っていると、父が「この男は危ないぞ」といったのが印象的でした。当時も失われた一〇年の真っ直中で経済はよくありませんでした。そんな時に還暦になって、まるで往年のスターでなければしない写真集をだすという男に良い政治をする筈がないと思ったようです。

　しかも生みの母がよくありません。田中真紀子さんは橋本龍太郎さんが嫌で、何と父親と対決していた福田派の小泉さんを担ぎました。これは私怨でした。私怨の母の子は、やはり私怨でした。その父は安保男と言われた二代目で、それを引き継ぎ小泉さんは日本を五一番目の州にするかのような事を竹中さんと組んで敢行しました。非常にブッシュさん的で威圧する政治でした。

　民主党が政権を取った要因は小泉さんの悪政にこそありました。ところが、マスメディアは、この男は危ないと言わず、写真集の売れ行きがいいと挙って小泉ブームを煽りました。ここが怖いところで売れている＝いいこと＝正しいこととなり、小泉さんは更に増長した側面があると思っています。結局、失われた１０年にプラス１０年で失われた２０年の基礎を作ったのが小泉・竹中ラインではないでしょうか。

　日本を悪くした首相を挙げろと言われれば、私は東条英機・田中角栄・小泉純一郎と答えます。三人とも、とても人気のある人でした。何故、人気があることは怖い事だという論評を誰も言わないのでしょうか。私には到底、理解できません。こういうところはノンフィクションライターに向いているのかも知れません。いすけ屋さんのアドバイスを一二分に参考にしていきたいと思っています。これからも宜しくお願いします。

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