今書いている作品
11月末に投稿予定の原稿用紙600枚に取り組んでいます。その小説の一部をアップします。
邪馬台国は、日本の何処にあったのか分からないが、存在していたことは確かだ。それは 魏志倭人伝に書かれているから、邪馬台国も卑弥呼も認知されている。しかし、日本には当時漢字がなかったから、魏志倭人伝がなかったら邪馬台国も卑弥呼という存在もなかった。
黒人は1000万も奴隷にされても、伝える文字がなかったから黒人史観の物語がない。本来のアメリカ人であるインディアンは、欧州から来た白人に200万人も虐殺されたが、やはり文字がなかったので、インディアンから見た白人の横暴を子孫に遺せなかった。
インディアンは今、ネイティブアメリカンという名前で呼ばれている。今、インディアンを知っている人は希少で、ネイティブアメリカンといっても「何それ」と返されるのが関の山だ。米国映画から西部劇は消えた。インディアンを描けば黒人が出てくるからだ。極力、刺激しないようにとの事なのだろう。そうやって民族のアイデンティティは、消されていく。白人がアジアの黄色人を支配しても良い。しかし、アジア種の日本が中国を支配する事は許さないとした事が太平洋戦争の大きな要因である。
当時の一等国とは、植民地を持っていたイギリスで、故に大英帝国とされた。三等国とは植民地になっている国だったから日本は自国を二等国とした。一等国になるには、どうしたら良いか。
中国の第二王子の溥傑に侯爵令嬢が嫁ぐことで満州王国を、韓国の王子には昭和天皇の妃候補だった梨本宮の王女が嫁いだ。そして東亜細亜(ヒガシアジア)共栄圏、五族協和の精神で満州 支那 日本 朝鮮 蒙古共和が一つとの考えから、創氏改名まで許可した。
つまり、白人が、アジア人を体の良い奴隷にしたのに対し、日本は、日本人と同等にして子供達には日本人の子供と同じ様に教育しようとしている。欧米の白人が、黄色人と黒人に対したやり方とは全く違う。皇族の女性は公武合体の時の和宮のように、言葉も通じない男性の元に嫁いだ。国の為に犠牲になった。
欧州の王族とは全く異なる。しかし、そうした事も全てかき消され、日本名を強制的につけられたという事だけ教わる。インディアンの延長が広島・長崎の原爆で、仮にドイツ人が黄色人であったなら、原爆は、ドイツにこそ墜ちていたのではないか。何しろ、広島には、一ヶ月前から一切、空爆はなかった。それは原爆被害を明らかにする為だ。広島はウラン型のリトルボーイで三日後のプルトニウム型のファットマンという名前の爆弾という念の入れようだった。
GHQの民政局局長のコートニー・ホイットニーは、白洲次郎に「我々は、原爆の陽光を楽しんだのだ」と言った。白洲次郎は、やはりアメリカは確信犯であったと地団駄を踏んでいる。アメリカ国立公文書記録管理局は30年経つと情報を公開する事になっているが、ドイツは白人、先祖が共通している可能性があるし、当時、アメリカには既にドイツ系移民が居たから落とせなかった。
でも日本であれば先祖は共通していないし排日移民法があっておあつらえ向きであった。同様にNSA(アメリカ国家安全保障局)は、『ニイタカヤマノボレ、ヒトフタマルハチ(12月8日)』の暗号文を解読していたが、解読していないことにしたという真実も公表されていない。つまり、公表すると言うのは、公表されない事は、あり得ない話だとする一種のトリックの効果がある。
例えば、1963年11月22日のケネディ暗殺も規定通りであれば、30年だから1993年には公開のはずであるが、何と公開は76年後の2039年である。この頃になったら当事者は全員が死んでいるからだろう。ジョン・F・ケネディだけで、この気の使いようなのだから、原爆の真実が公開される事はない。
1945年4月30日ヒトラーが愛人エヴァ・ブラウンと自殺。5月7日ドイツ無条件降伏。広島への原爆が8月6日、しかし一ヶ月前から広島に空爆無し、つまり7月6日には原爆は出来ていた。とすれば、ドイツには間に合わなかった原爆が五月7日から7月5日の二ヶ月間に一挙に種類の違う二基が出来たことになる。
東京大空襲が3月10日で、その後、アメリカ派沖縄に上陸、6月19日ひめゆり学徒隊の惨劇が起きている。この時点で、アメリカは、まだ日本を攻略できないと思っていなかったとしたら、疑問がある。宮澤喜一元首相は、原爆の後、東京霞が関に低空のアメリカの飛行機がビラをまいた。そこには原爆を墜としたので降伏せよと言うものであたが、しかし、その原爆はいつ、どこにおとされたのか、その時、大蔵官僚であった宮澤さんは分からなかったといった。何しろ低空飛行でのびらまきであった。これで日本を恐れていたとは信じがたい。