ドラマスペシャル「忠臣蔵」を見て
古畑任三郎でお馴染みの田村正和さんが大石内蔵助を演じるドラマ・忠臣蔵を見ました。大物の俳優さんが多く出演していて、その中でも北大路欣也さんが出てきたので何役なのだろうと思って調べたら「立花左近」という役名である事が分かりました。
あれ、忠臣蔵にそんな人物がいたかな?と疑問に思って調べたら、「立花左近」というのは戦前の映画「忠魂義烈 実録忠臣蔵」においてマキノ省三監督がフィーチャーしたい俳優のためにこしらえた架空キャラクターだとウィキペディアに書いてありました。
つまり、中国の場合は三国志と三国志演義のように史実と劇とを別にしているから分かりやすいのですが、日本はそのようにしないので史実と劇がごっちゃになってしまうのではないでしょうか。
しかも、重厚なナレーションで「元禄15年10月、内蔵助は江戸に渡った――」といわれると、益々史実のように思ってしまう傾向にあります。人は二つの似たものを見ると、一番最初に見たものを本物と捉える傾向にあるようで、大石内蔵助役の田村正和さんと立花左近役の北大路欣也さんが対座するシーンでは、私はいつだったか北大路さんが大石を演じたドラマを見た記憶があったので、どっちがどっちだっけ?と混乱してしまいました。
このように忠臣蔵といっても、私の弟は恥ずかしながら知らなかったので、初見の人にも分かるように区別をしてくれたらいいのになと思うのですが……。
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