TPPと郵貯マネー
冷戦時代(資本主義と国家と社会主義の対決)は日米同盟VSソ連という関係で世界のドル、有事のドルは代貸しの日本も二番目の通貨、戦争をしない有事の円となり、日米はウィンウィンの関係にありました。
しかしソ連が崩壊しロシアになると脱共産主義を掲げソ連時代よりロシア時代の方が遙かによくなった。時代は米ソ冷戦という資本主義と共産主義から形態を変え中国も共産主義から脱皮しています。中国とは“一党独裁政権下での資本主義経済を導入した非民主的な巨大発展途の社会主義を気どる実質、国家資本主義”の国。世界の主要はアメリカと中国の実質G2の時代になっています。
この言い方で気に入らなければ、東洋対西洋の時代になったとすればどうでしょう。嘗てジンギスカンが1100年頃、世界の3分の2をも征服して隆盛を極めましたが、徐々に時代は西洋の物質科学主義に移行。しかし再び時の針は東洋へ戻ってきています。これは自然の法則だから何人(なんぴと)も逆らえない物理的現象で力を行使すれば必ずその反作用が起きるように作用在るところ反作用が起きる。逆説的にいえば反作用の前に必ず作用がある。暮れゆく西洋、明けゆく東洋の時代の象徴が暮れゆくアメリカ、明けゆく中国に顕著です。
嘗て、アメリカには実に好都合の政権が出来た。まるでアメリカが送り込んだエージェントのような政権。それが小泉・竹中平蔵ラインでした。その少し前の1997年に国民の血税9兆円が注がれたのに、たかが10億円でリップルウッドという禿げたかファンドに売られ、しかも瑕疵担保責任条項を付帯。これは箱の中の饅頭が腐っていたら無料お取り替えと書いた保証書をいれたようなもので安心確実、絶対安全を日本国が保障したようなもので、アメリカ外資なのに新生銀行として上場して3000億円儲けさせた。これは、国民の税金を含め1万円注ぎ込み、アメリカの禿げ鷹に1円で売って、上場しただけで初日だけで300円儲けさせた計算と同じです。
戦争で相手国の領土を獲ったくらいの濡れ手に粟で、しかも日本の国民は何も言われなかった。すったもんだの八ッ場ダムの建設費は四六〇〇億で大騒動、しかし日本人の税金9兆を注ぎ込んで儲けさせてくれた。これは八ッ場ダムが20個も出来る計算ですが、それでも日本人は怒らない。
イラク戦争で日本はアメリカ将軍のお抱え代官で戦争放棄をしているのにアメリカ支持を打ちだし戦費一兆円をアメリカに献上、イラクには7千億の債権があるも放棄した。早い話2兆も損をした。バブル崩壊で大変で、2兆円捨てて、次は10兆も捨ててくれ、次は郵政まで長銀(日本長期信用銀行)を遙かに超える大長銀の郵便局と簡保まで貢いでくれる小泉・竹中平蔵ラインは可愛い奴であった。
リーマンショックさえなければ、今頃、郵貯、かんぽはアメリカ郵貯、アメリカかんぽになっていたのにドジを踏んでしまった。今更、更なる郵政民営化をいっても馬鹿な日本人でも容易に意図が分かる。そこで考えたのはTPPであった。最初は農業問題、実は郵貯かんぽ問題。郵政民営化賛成の竹中平蔵大先生は相変わらず血眼になってアメリカに差し上げようと躍起になっています。
櫻井よしこ先生も危ないとは思いつつアメリカ陣営にはいって中国包囲網をしかなければといっていましたが、実態が分かるにつれ軌道修正している様子。テレビもTPP賛成論者でしたが、自由入札になるとアメリカが局を買い占める可能性があると気づき東京電力のように、他の業種からの参入が戦後一回もなかったが、アメリカが日本のテレビ局を非関税障壁としたらもっていかれるとわかってきたのか、他人の農業問題のときは自由だ競争だ市場原理だといっていたが、自分の身に降りかかるとなると話変わって危惧を抱いています。
いすけ屋さんが郵貯マネーについて書かれています。⇒http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/2545077/
http://www.youtube.com/watch?v=_gmipIY5nXs&feature=youtube_gdata
「名もなき人々」が「名もなき戦士」になって訴え初めました。 本来、民は、土手に咲く草花のように川から土手に風が吹くと土手に。その反対に土手から川に風が吹いたら川に靡くように倒れるのが理想だと思っていますが、今はいけません。日本人全員がミーアキャットのようになって交代で政界を見ていないと危なすぎます。