飯島氏訪朝
なぜ飯島氏訪朝か
2013.5.14 23:11
北朝鮮への国際的な包囲網が強まるなかで、飯島勲内閣官房参与が突然、訪朝したのは、膠着状態が続く拉致問題の局面打開を図ろうとしたといえる。拉致問題の解決を「私の使命」とする安倍晋三首相の意向を踏まえた行動とみられ、「特使的な位置づけで首相訪朝に向けた地ならしではないか」(政府関係者)との見方もある。
政府内では先週末から、飯島氏が今週中国入りするとの情報が流れていたが、ある政府関係者が「平壌入りするところまではつかめていなかった」ともらしたように、菅義偉官房長官らごく一部の高官を除き秘密裏に計画を進めていたようだ。
「特命担当」として政権入りした飯島氏は当初から北朝鮮問題に関心を示し、小泉純一郎元首相の秘書官時代からのパイプを生かし、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)側とも接触していたと言われる。
北朝鮮と極秘交渉をしていた外務省の田中均アジア大洋州局長(当時)は、小泉氏と頻繁に会談していたことを北朝鮮側にアピールしていたが、飯島氏も安倍首相との近さを強調していた。先月のテレビ番組では「首相の電撃訪朝もありうる。拉致問題の進展も期待してもらっていい」と自信をのぞかせていた。
総連の中央本部(東京都千代田区)の土地、建物の再入札が決まったことを踏まえ、政府内では「飯島氏が本部の使用継続をカードに北朝鮮に拉致問題で進展を迫るのではないか」との観測も出ている。
北朝鮮にとっても、日韓関係の改善の兆しがみえないなかで、日本側と接触することで韓国をゆさぶる目的もあるとみられる。
ただ、政府の一員とはいえ、直接の交渉担当者ではない飯島氏が単独で北朝鮮側と協議を進めることを不安視する向きは強い。
また、核実験やミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮に対して、これまで制裁に反対していた中国も大手銀行が、貿易決済銀行である朝鮮貿易銀行の口座閉鎖に踏み切るなかで、日本だけが独自行動をとることへの懸念もある。
ソウルを訪問した米国のデービース北朝鮮担当特別代表は記者団に、日本側から事前に飯島氏の訪朝の連絡を受けていなかったことを示唆したうえで、16日からの日本訪問の際には「当然、日本側と(訪朝について)話すことになる」と述べた。
小泉さんの元秘書官だった飯島参与の訪朝について安倍さんは総理大臣としてノーコメントと述べました。今回、北朝鮮は訪朝を外国メディアにも公開するなど、いつもと違う対応です。実は今回の訪朝は北朝鮮から飯島内閣参与にきてほしいというご指名があったそうです。
その裏には何があるかというと、東京九段下の朝鮮総連(総連)ビルの入札問題です。(詳細は⇒2013年5月12日 (日)朝鮮総連本部ビル競売問題)朝鮮総連(総連)と仲の良い坊さんがビルを買い取る事になったのですが、資金調達が出来なくて(政権から一定の圧力があっただろうと思われる)御破算になり今、入札やり直しになっています。朝鮮総連(総連)は日本側、特に政府系にビルを絶対渡したくない。そこには私達の想像を超えて凄いヒミツがあるから。
飯島さんは独特な人脈をもっているので総連の建物を守ってくれるなら何らかの話はしてもよいというお誘いを受けたのだろうと思われます。今回の訪朝について安倍総理は了承しているものの総理官邸の中にも強い異論がある事から「ノーコメント」の連発に繋がったのでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=UGx7Cq2rUQc
130515青山繁晴アンカーB_原発問題を整理せよ 飯島訪朝は北のご指名「総連本部を調べないでくれ」