二頭体制
「日本維新の会」には違和感を感じています。先ず、アメリカに維新の会、ドイツに維新の会、同じくコリア、チャイナに想定できるかという思いがあるからです。
そもそも維新とは原点回帰の精神です。幕末の志士は結果、明治を作りましたが、本来は鎌倉幕府以前の朝廷政治に戻そう。幕府忠臣から朝廷忠臣運動、つまり復古の精神が維新です。
それでは日本イズム、DNAとはなにか、それは中央集権と一国一党一議院政治です。しかし日本維新は、道州制を考えていて、しかも「大阪都構想」ですから、改革なんですね。つまり名が体を現していません。会社には社長が一人います。これ商法で決まっている訳ではありません。二人居てもいいのですが、99%以上は一人です。それは日本だけでなく、どこでもそうです。
司令塔が二人居たら混乱します。民主党は代表が二人いました。小沢さんと菅さんでしたっけ、もうどうでもいい政党なので調べてかきませんから、もしかすると違っているかもしれません。トロイカ体勢といって、これに鳩ぽっぽさんがいて、軟弱なトライアングルをつくりましたが、今三人が集まって反省会を開くことはありません。
さて復古の精神の維新の代表は二人居て石原さんとの橋下さんとで共同代表しています。石原さんはTPP反対、中央集権、橋本さんは真反対。石原さんがいるうちは簡単に分裂しませんが、維新を改革だと思っている橋下さんと松井一郎大阪府知事、旧たちあがれ日本の平沼さん、中山さん、辞めた西村眞悟さんはDNAが違いすぎます。
その間隙をぬって民主党が巻き返しをしてきました。トップが二極では不吉です。南北朝、南北戦争、南北朝鮮、天下分け目の東西対決の関ヶ原、そして維新の会の西と東。日本を語る以上、歴史に精通して欲しいものです。