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小さなスナック

パープル・シャドウズは1968年結成のグループ・サウンズのバンドでした。グループ・サウンズ人気は既に下降線をたどり始めていましたが、他のグループ・サウンズとは異なるムード歌謡的な曲調の「小さなスナック」がヒットしました。

  小説風に書くと

中学の時は、お袋が握り飯を結んだ。妻が逝き今日は娘が握ってくれた。何もかも変わったが、この握り飯と沢庵の味だけは変わらない。それなのに昔には戻れない。啓介覚えているか、私は奥多摩で撮った写真を送った。すると意外にもお前は礼の電話を入れてきた。
「公平、お前、律義だなあ、受験勉強だけじゃあ気が滅入るだろう。礼に奢るから出てこいよ」私はその明るい声と背後に聞こえる女の声に惑わされて、啓介のいうスナックにいった。スナックという言葉は私達の世代には、ノスタルジーがあって西部劇では、カウボーイの男達が、ふと通りすがりの町で馬を休める為に馬を下り手綱を棒にクルクルと、こともなげに巻き付け、胸の少し下にあるような開き扉をポンと開けて酒場に入っていくと、ウイスキーといい片足をカウンターの下にある棒で休ませていると、マスターがウィスキーを一杯入れてカウンターを滑らせる。それをキャッチすると一口で一気に飲む。幾らだいと聞いて、釣りはいらねえとばかりワンコインを親指で弾いてマスターに「アンタ、よそ者かい」そういわれるとカウボーイは人差し指で帽子の庇を少し挙げ、マスターの顔を見ると、意味ありげに笑い酒場を出て行く。それが団塊世代が憧れたカウボーイのワンシーンだ。馬がマイカーで、スナックが酒場のようなものだった。

http://www.youtube.com/watch?v=oNWFuJ0qShs
小さなスナック

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