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船長に死刑を求刑

今年4月に起きた「セウォル号」沈没事故。真っ先に救助される船長の姿に批判が殺到しました。その後逮捕され、乗客の救助措置を怠ったとして殺人罪などに問われた船長イ・ジュンソク被告(68)他、運航担当乗組員15人に対する論告求刑公判が開かれ、検察はイ被告に死刑を、1等航海士ら3人に無期懲役を求刑しました。

 検察はイ被告について、多数の死者が出た事故に直接的な責任があり、反省の様子もないなどと指摘。起訴状によると、事故直後に乗客らの救助を主導する義務があったのに、必要な措置を取らなかった。「乗客らを放置すれば死ぬかもしれない」と認識しながら、「仕方がない」と考えて自分たちが先に脱出し、乗客らを死亡させたという事のようです。

 確かに被害者側からしたら死刑にしてほしいと思うのは自然な心理ですが、法的にはどうなんでしょうか。船長は船の責任者。起きた事は全て責任を取るべき立場ではあります。しかし、この人を含めて船員は殆どが契約社員で、急旋回した時に過積載していなかったら、大丈夫だったかも分からない。会社側の責任も多いにあります。

 韓国の法律がどうなっているかは分からないので何とも言えませんが、この船長に全て責任を押しつけて事故をお終いにしようとしているなら、又、同じ事が起きるんじゃないかと心配です。

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