追加金融緩和
日本銀行が10月31日に決めた追加の金融緩和策。日銀が資金供給量(マネタリーベース)を年10兆~20兆円増やし、通常が60~70兆に対して年80兆円規模に拡大するなどの緩和策を発表しました。
去年4月の大規模金融緩和以降、初めての追加緩和で、これにより日経平均急騰。前日比+755円になり、円ドルレートも1ドル112円と6年10ヶ月ぶりの円安に。リスク試算の買い入れも拡大して量的緩和の強化をしました。
この背景には増税後の経済の持ち直しが悪い事が挙げられます。政府の予想ではV字回復の見通しでしたが、実際にはL字回復です。緩和をすれば設備投資が増え輸出が伸びる事を期待していましたが、実際には増税で先行きも不透明で借金する企業は増えていません。
怖いのは増税との関連性です。10月末は日銀が半年に一回展望レポートを提出するのですが、2014年度は2%のインフレ目標を掲げていたのですが、それを下回る1%になる見通しで、これだと増税できない。黒田総裁は財政の話は政府の話であると強調したようですが、これがフラグなのか、そうでないのか。