日本はギリシャを見習い政府の支出を増やせ
昨日のNY株 16990(-358)
本日の日経平均 19435(-597)
ギリシャのチプラス首相が突然の辞任を発表した。いい加減ギリシャは大人しくしていろといいたくなるが結局チプラス首相も鳩ぽっぽのような人だった。
反緊縮財政を掲げて支持を得たのにも関わらず土壇場になって緊縮策を突き付けられると判断することから逃げ国民投票を敢行、EU案に反対多数という結果が出たにもかかわらず結局は緊縮策を受け入れるというどこかの国にもこんな政権があったなと思わせるドタバタぶりだった。
しかしギリシャがこんな有り様なのは頑なに緊縮策を押しつけるドイツのせいでもあるが、このまま行っても行きつく先はギリシャのEU離脱だろう。
今までも緊縮財政を続けてきてGDPは四分の一減少、失業率は25%、若者に限っては半数が職を持てない。
これで更に政府が緊縮財政で需要を生み出さないのだからギリシャ財政は悪化するばかりだ。因みに2014年度のプライマリーバランスは政府の支出を減らしまくった結果黒字だった。プライマリーバランスの黒字化を目指しても財政が悪化するんじゃ意味がない。
日本はギリシャを反面教師にする必要がある。財政破綻を持ちだして緊縮財政でプライマリーバランスの黒字化だ! とか 消費税増税だ! とメディア(財務省)はしきりに喧伝している。先ず財政破綻事態が嘘である(日本とギリシャの金利について)
更にデフレ脱却も果たせていない国で緊縮財政をしたらどうなるかギリシャを見れば一目瞭然、メディアはギリシャギリシャとあれだけ騒いでるのにこんな簡単な事も分からないのだろうか。
デフレ脱却とプライマリーバランスの黒字化は両立出来ない。正確にいえばデフレ脱却=インフレで需要が供給を上回るから消費や投資が活発化してGDPが増加する。税収はGDP(国民の総所得)から取られるから自然と歳入が増えてプライマリーバランスも改善するのだ。(GDPについて)
デフレ脱却の為に政府が支出を増やしていき最終的にプライマリーバランスの黒字化を目指せば良いのであって無理矢理、歳出を減らして黒字化など言語道断である。
日本がすべきことは緊縮財政ではなくデフレ脱却のための積極財政のみだ。ギリシャを見習え!