氏より育ち2
日本語を学ぶ外国人は約300万人いるといわれている。そしてその数は年々増えていく傾向にあるが日本の学生が日本語を理解していないようではいらぬトラブルを生む。現に私は昨日のピザ屋にオーダーを出さなくなった。氏より育ちの話だったが親の顔が見たいということもある。それって育ちより氏である。
ところで返事をするときのハイとチッ、所要時間は同じである。 NHKのアナウンサーだった鈴木健二さん私ではなく私くしというようにしたらいい。
「どこにいくんですか」 「俺、銀行」 「どこにいくんですか」 「私くし、銀行に参ります」
意味は同じだが聞いた方は、前者は払い出しに、後者は預金しにいくように取るという。 俺と私くし所要時間は0.1秒、それでその後の言葉が変わる。 「私くし銀行」とはならない。アンタ、銀行なのとなる。だが「俺、銀行」というと俺は銀行とはならない。昨日も書いたが日本語は難しい。 「悪いけど、葉書だして来てよ」 「チッ、分かったよ」 「悪いけど葉書だしてきてきよ」 「分かりました。手があいたら直ぐにいきます」所要時間は同じである。だが 「まだ、いかないのかよ」 「うるせえなあ、今、行くよ」
これが後者だとまだ手が開かないんだろうとなる。後者の人はやるといったら必ずやる。だが前者はやらない可能性がみえみえだ。貴方が課長でどちらかを係長にするので君の采配で決めてくれといわれたら、どっちを係長に推薦するかということである。