鈴木宗男に振り回された。
ロシアのプーチンは帰った。それも経済協力という名の3千億円だけせしめて帰った。
川奈会談のときエリツィンと橋本龍太郎総理が二人で温泉に入り、気分がよくなったエリツィンが北方四島還してやるかと橋本にいった。1998の話である。橋本龍太郎はその気になった。そこで話が進むようにと一兆円提供してエリツィンに持ち逃げされた。
18年後1兆円の30%、3000万で済んでよかったというべきか、又してもやられたというべきか、何とも判断がつかない。
ロシアとなると何故か鈴木宗男がハードネゴシエーターとして登場してくる。どうも鈴木が二島返還ありうるとして喧伝した節がある。日本のメディアはその信憑性も調べずにこれを信じた。ロシアと鈴木は裏で繋がっているとはいわないが、鈴木がロシアを御すことはないだろう。反対にロシアからみれば日本的好々爺の鈴木が交渉相手ならベストマッチである。
新党大地というとイメージでグレート、大きいと連想するが鈴木はムショ開けで公民権が五年ない。つまり選挙に立候補できない。そこで娘が父に代わり国会議員になった。つまり新党大地はその娘だけである。一人だけでも党は成り立つらしい。それで来年4月に公民権が復活する。さすれば4月以降、鈴木宗男は国政に復活するため選挙に出るのだろう。その時二島返還が進んでいれば、その功績は鈴木宗男となり、その人気の余波で他に2、3人増やして新党大地5名を目指し、政党助成金を狙う。獲った票数が基礎になるから正確ではないが自民党がひとり当たり4100万、公明党が4900万だから新党大地5人で1人4000万、つまり2億もいきなり潤う。
しかしこうなると私利私欲が起きて北方二島だけでも還ってくればという願望が湧いてくる。三段跳びのようにホップでいつの日か、帰ってくるよな。ステップで帰ってくるに違いない。ジャンプで帰ってくるに決まっている。となる。
特に鈴木宗男は勝手な希望と現実の境界線がない。何しろロシアを民主的な国家だという。しかしプーチンはKGBのスパイで大統領の任期が終わると首相、首相の任期が終わると大統領ともう15年も君臨している。こういうのをロシアと書いてプーチンの独裁帝国主義と読むべしである。