あぁ、海の日
夏の盛りの季節になってきた。海に関する日を祝日とし7月の第3月曜日を「海の日」としたのは日本が海洋国家であることを物語る。日本は古来より漁業や海運などで海の恵みを享受し、海という天然要塞で外敵からも守られてきた。
しかし幕末、西洋列強の強引な開国要求、飲まなければ戦争になることから開国した。だが今、日本を取り巻くその海が近隣諸国の激しい脅威にさらされている。法整備を含めた防衛力強化は焦眉の急である。
海の日の候補は2つあった。一つは明治9年に東北巡幸を終えた明治天皇が明治丸で横浜港に帰着した「7月20日」もう一つは明治天皇が初めて同船で航海した「3月6日」(明治8年)、しかし3月では気分が乗らない。 海なら7月だろうということで決まったようである。だが若者の海への関心が低いらしい。日本財団の最近の調査では、10歳代の4割が「海への親しみをあまり感じていない」といい、4人に1人が「海は日本人の教育にとって大切と思わない」と答えている。
これはどうしたことか、プールのせいだろう。海に子どもがいくとなると親は些か心配する。しかしプールなら、2時間毎の休みはあるし監視員がいるからまあ死ぬことはない。しかも衛生的である。所ろ変われば品変わるというがテレビが出てきて映画産業が下火になり、インターネットが出てきてテレビが下火になる。
歌は世に連れ、世は歌に連れイノベーションが自然を壊していくといったら些かオーバーすぎるか、それにしてもちょっぴり寂しい