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池田勇人

 先見の明がない旧大蔵省は東海道新幹線青函トンネル整備新幹線を昭和の三大バカ査定とけなした。池田勇人は1964第一回東京オリンピックの年に3800億円を投じて東海道新幹線を誕生させた。今なら7兆円にもなるだろう。現在の歳入が50兆ちょっとだから1.5%も投じたことになる。

 それで所得倍増など出来るかと社会党浅沼稲次郎はなじり「社会党は朝の牛乳一本を保証する」といった。そして官僚達は当然反対した。池田は癌に侵され4年4ヶ月の内閣で終わったが誹謗中傷、雨あられだったから後7年生きていたら官僚や新聞マスコミの集団めくら達を嘲笑ったことだろう。

 東海道新幹線開通で日本列島に動脈ができた。これにより人と物の交流が8時間から3時間となり60%の時短、だが人流、物流は3倍になった。東京から大阪に出張は泊まりが常識だったが日帰りになった。そして雇用が生まれ、生産性の向上が起き低コスト、低リスク、高パフォーマンスが生じた。

 だから公約から七年かからず所得200%を達成し10年後には230%まで国民の所得を増やした。朝日を中心とする反日左翼メディアは「池田は貧乏人は麦を喰え」と言ったと捏造し大々的なキャンペーンで池田を叩きまくった。

 しかし池田は「所得の多い人は米を喰えるが、そうでない人は米では栄養素に偏りが出るから麦を食べる事で健康に留意して麦を食べて欲しい」と言っただけであった。それはつまり所得倍増が現実となれば皆が米を食べられるようになるからという応援メッセージであった。

 それを曲学阿世反日メディアは自分たちの勝手解釈でねじ曲げた。作家の城山三郎などは『官僚たちの夏』で池田隼人を悪、官僚達を良しとして描いた。まさに経済音痴で政治音痴だった。

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