不景気だとお笑いが受ける訳
前々から「不景気だとお笑いブームが起こる」と聞いていましたが、どのようなメカニズムが働いてお笑いブームがやってくるのか、よく分かりませんでした。でも、今日少し分かった気がしたので記します。
不景気だと極端な話、自分だけが収入が減り出世も遅れ上手くいかないと思いがちです。周りの人達を見るとみんな上手くいってように見えて、でも何時と同じように見える周りの人も実は自分と同じなんだということが分かってきます。
この時自虐ネタを売りにすると自分よりもっと不幸な人が居る。例えば「ホームレス中学生」とか「がばいばあちゃん」が正にその極地です。つまり不幸なのは自分だけじゃないもっと不幸な人が居る。しかも陰々滅々と綴るのではなく笑いに昇華しているので、思わず笑ってしまい私だけではないという安心感が相まってお笑いブームを作っていくのではないでしょうか。
私が作りたい作品は、折角読んで貰えるのであれば読んだ後勇気が湧いてきて、自分も頑張ろうという作品を書きたいと思ってHPに『勇気凛々』という言葉をメインに出しています。でも、不景気の最中ですと「こんな時勇気凛々だと笑わせるな」という声が聞こえてくる気がします。不幸のどん底から億万長者になれたベストセラー作家達は良いのですが、何時までも自虐ネタを聞かされて不幸を共有して、みんなが自虐ネタを笑いに変えていて果たして幸せになっていくのでしょうか。それが私の小さな疑問です。お前も自虐ネタで作品を作れと言われれば私も相当なドジですので作ることはできますが、それをしてしまっては『勇気凛々』という旗印に戻るのは難しくなると思います。それで受けてもらえなくても『勇気凛々』という旗印の元、そんな気持ちになれる作品を作っていきたいと思っています。
前号で覚醒剤の話を書きましたが、悪い習慣から脱却するのはなかなか出来ません。しかし、悪い習慣10を身につける事は簡単にできますが、良い習慣1つをし続けることの方が大変だと思いました。
自虐ネタも良いけれどそれに満足していると更なるものを願ってしまうと言うお話でした。
ゆうき 蘭でした。 2008年4月12日 (土)