中国の報道について(聖火リレー)
オマーンに聖火が到着したせいか聖火リレー問題は起きませんでした。中国ではフランスに対しての国民感情がヒートアップし車いすフェンシング選手の金晶さんが身を挺して聖火を守ったことに対し「彼女は全ての中国人の誇りだ」「聖火を守った英雄Heroだ」「現代のビーナスだ」とネットで褒め立てる一方で「中国人は団結してフランスの商品をボイコットしなければならない。反撃しなければならない」と先導する意見や「カルフールというスーパーにいくなと」いう具体的な書き込みも出ています。愛国心といえば愛国心なのですが、これが日本の場合なら「外国人がこんなに起こっているのだから日本は相当悪い。考え直すべきだ」という世論が台頭するのではないでしょうか。
冬ソナをみて韓国語(大きな意味では朝鮮語)のアンニョンハセヨという言葉がピアノのBGMに乗って柔らかい美しい響きのある言葉だと思う一方で北朝鮮の人民日報を通すと何を言っているのかは分かりませんが朝鮮語は怖いなという印象です。聖火リレーについて中国の外務省のキョウユ報道局副局長の発言を聞くと中国語も怖いという印象を受けます。無論、自分の意見ではなく国が決めたことを読み上げるのですから個人的性格は分かりませんが社会主義体制の国の報道官はまず自分の国は正しいとし世界は改めるべきだと主張する体制が共通しています。
こういう場合、韓国と北朝鮮は非常に良い例だと思います。つまり人種は同じなのに体制の違いによって韓国は恋愛ドラマ冬ソナがヒットし日本市場で60億円以上の収入を得たと読んだことがありますが他方、北朝鮮は戦前の日本以下の生活水準でもしかすると日本の戦国時代並の生活をしている知れません。つまり中国は社会主義体制の中で経済は資本主義をとっていますが日本の任天堂のDSの海賊版を製造したりホンダのブランドを一文字変えて単車を販売したり勝手に中国版ディズニーランドの石景山遊楽園を開園してアメリカまで行かなくてもココで楽しめると言った報道を聞くにつけ中国人のイメージは失墜しています。オリンピックの聖火ランナーでこの騒ぎなのですから五輪が開催されても過去の例から導き出せません。総合商社は日本独自の経済システムですが中国もそうした中国独自の世界から信用される経世済民の組織作りが必要なのではないのでしょうか。
ゆうき蘭でした