アフリカ
巨大な土地を所有する国は、概して資源大国です。中国も例外ではなく石油を産出出来るそうです。 しかし中国は世界の工場と言われ始めた頃から自国の生産だけでは足りず、今では資源を輸入する為にアフリカまで手を伸ばしています。その証拠にアフリカへのODA(Official Development Assistance-政府開発援助)は日本の17億ドルに対し中国は66億ドルで 7年前ので15倍にもなっています。
アフリカと言えばプラチナ・ ダイヤ=宝石という印象が強いのですが自動車のマフラーの触媒装置に必要なプラチナは世界の90%がアフリカでダイヤは60% 天然ガス8% 原油7%を占めるそうです。ケータイの部品に必要なコバルト、パソコンのリチウム電池の原料は50%も所有しています。 福田さんがアフリカ開発会議と名打っての会合は日本の得意分野ケータイ パソコンの行く末の為の外交だった訳ですがメジャーと言えば石油だけかと思っていたら資源メジャーとは資源の採掘製品化の権益を抑えている大企業。米のニューモン・マイニング。英のリオティント。露のガスプロム。ブラジルのリオドセ他に15企業もあるそうで横浜で開かれた福田さんとアフリカ開発会議でアフリカ首脳との友好が生じても しばりが複雑で一点突破、全面展開という流れは難しいようです。
アフリカ諸国は、日本に『援助よりビジネスを』と要望しました。日本経済の一番の特色は総合商社で嘗てラーメンからミサイルまでという言葉があったほどです。BtoB(企業間の電子商取引)がコンピュータ化によって商社不要の時代 商社不要論 商社冬の時代と散々揶揄されましたが銀行はお金だけ送り込むのに対し商社は人と金をセットで送り込むようになってから復活しました。日本の総合商社が資源メジャーと、どう戦っていくのか腕の見せ所です。