大東亜戦争から太平洋戦争、次はアジア太平洋戦争?36
1941/12/7(昭和16)(アメリカ時間)ハワイ真珠湾攻撃(パール・ハーバー)は奇襲攻撃とされています。 国際法で戦争をする時は、事前に戦争をすることを布告する。即ち宣戦布告をすることになっています。日ソ不可侵条約を破ったロシアでさえ形だけのことであったにせよ、宣戦布告を日本にしました。 しかし日本は武士道の国なのに敗戦後 『宣戦布告もしなかった国』という烙印から逃げられず、日本は断崖絶壁、剣が峰を綱渡りするような交渉が続きました。つまりアメリカ合衆国に対する宣戦布告が遅れ、真珠湾攻撃の後になったため日本が国際的非難を浴び、「リメンバー・パールハーバー」の合言葉と、騙し討ちの汚名と共に米国に参戦の機会を容易に与えてしまった訳です。 何故なら当時の大統領・ルーズベルトは「戦争をしない」という公約を掲げていたので「何をしているんだ大統領。こんなことまでされて黙っているのか」と世論を掻き立てる必要性がありました。
日本を描いたハリウッド作品 『パール・ハーバー』はヒットしました。しかし実際は日本は宣戦布告を暗号文でアメリカ駐在日本大使館に打電していましたし、同時にこれをホワイトハウスは知っていたというのが今や定説です。多くの人に読んで貰いたいので平たく云うと発信者・日本は、アメリカと戦うために宣戦布告を通知します。勿論、腐っても鯛 武士道の国の人が後ろから袈裟斬りする訳がありません。それでその当時の手順である日本の出先機関のアメリカ出張所の大使館に打電し真珠湾攻撃の30分前には宣戦布告する予定でした。(もっとも宣戦布告が攻撃直前に行われた場合は同じように国際条約の違反になるそうですが、攻撃前にしたのであれば騙し討ちではありませんよね)
ここからが複雑です。その打電文は今で云えばメールのようなものでカーボンコピー(CC)のように直接アメリカがモールス信号を傍受していたことになります。これでは全て情報が盗まれてしまいますので暗号で送ります。例えば『ヨセヤゲウコヲカリメア』と言うようにモールス信号で打電します。これをホワイトハウスが傍受できたとしても解読する事が出来ません。そこでアメリカの要人が日本大使館の例えば一等書記官に「いちいちお前を呼び出すのは億劫だ。暗号解読のマニュアルを教えろ」と云ったとします。云うはずありませんよね。
アメリカの要人は、何かと嬉しい事を云ってくれます。「日本じゃあ、羽が伸ばせないだろう。どう一杯」に始まって「情報売ったら悪いようにはしない」とか「出世させてやるとか」口説いてくるわけです。結論から云うと私は大使館職員の中にがアメリカに懐柔されていた者がいると思っています。そこで、職員が日本を裏切り宣戦布告を遅らせます。無論、そんな単純な事ではありませんが、要するにそういうことなのです。それで実際には字数が多かったのですが日本の宣戦布告文が打電されて来たときに大使館と同時刻にモールス信号はホウイトハウスにも傍受されているわけです。この当時はモールス信号ですから傍受は簡単だったと思います。既に解読要領も知っているわけですから『ニイタカヤマノボレ ヒトフタマルハチ』は12月08日(日本時間)に真珠湾を攻撃してくると知るわけです。
ここからが、日本とアメリカの対応が違うところです。これをラジオで公表すれば日本は宣戦布告の手続きをしたことになります。戦略国家のアメリカは
①モールス信号を傍受しなかった事にします。
②日本大使館 既にアメリカのスパイになっている誰かに連絡して、まさか受信しなかったという訳には行かないから、アメリカ政府に書記官が届けるのを意図的に遅らせるように命令します。
今で云えば社会保険庁が年金番号を入力して、名前を確認して入金金額を叩くのを人差し指で一つ一つ解読入力すれば全体が遅くなります。
③そして最後のページは一番重要だから さらに故意に遅らせろ
④こちらにもって来るのは、日本が真珠湾攻撃をしてから持ってこいと命令をします。
⑤攻撃後に届いたとすれば 日本は奇襲攻撃をしてきた。卑怯な国というレッテルと判定を当時の国際連盟が認定する。