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北朝鮮の行方

今週に入って金正日の体調が悪いという情報が飛び交いました。

中国の医師団が北朝鮮に入って診察したとか、重要な式典に出席しなかったから渋滞であるといった情報があるようですが、真偽の程は不明です。こうなると後継者問題などが出てくる訳ですが、最早、金正日の子供達にそこまでの求心力があるかどうか疑問です。

既に数年前から北朝鮮の国民達の生活は死病を患った母親が、子供だけでも生き延びさせる為に、子供を卵1個の値段で売り渡すしかないほど酷い事は日本でも報道されています。最近では余り報道されていませんが、その時から更に年月を経ているのですから、現状は察して余りあります。

北朝鮮と言えば拉致被害者の問題があります。自民党総裁選の立候補者達も、この問題について述べていますが真に迫っているとは思えません。そもそも訪朝の際に小泉さんが引き下がらなければ、この問題はもっと解決に近づいていたと思います。例えば「拉致被害者を帰さないのなら自分は絶対に帰らない」という断固とした姿勢を見せれば、北朝鮮としても態度を改めざるを得なかったでしょう。

更に2回目の訪朝では北朝鮮側に25万tの食糧支援と 1000万ドル(約11億円)相当の医薬品を送り、 平壌宣言を厳守すれば経済制裁の発動をしないなどと約束しているのですから、これでは拉致問題が解決に向かうとは、とても思えません。

金正日の真の容態は分かりませんが、いずれにしても年齢と生活習慣から、遠くない未来に金正日が死ぬ事は自明の理です。しかしそうなっては北朝鮮内部が混乱する事は確かです。そうなってしまえば拉致問題解決は困難になる可能性もあります。国民の誰も頼んでいない郵政を民営化する事なんかより、同胞の一刻も早い帰還の為に心血を注ぐことの方を優先すべきだったと私は思います。

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