芸術の価値
カメラのない時代は絵は希少価値があり、写実的に描くことに価値がありました、しかしカメラが出て独特な絵の手法が好まれるようになったのかも知れません。
しるを楽しむという番組で、三国廉太郎さんが「老人の演技のために歯を上4本、下6本抜いた」と言っていました。そして「本当は小卒なのに大阪大学出と学歴詐称をしていた」そうです。その事は非常に重荷だったと言っていました。この背景には今の俳優の人達にこの二つは理解できないのではないでしょうか。恐らくこの時代に生きた人でないとその気持ちは分からないのだと思います。
今でも学歴詐称事件がありますが、三国さんの時代は特に学歴だけで優劣をつけられた時代だと思います。ところが芥川賞は、例えばホームレスの事を書くために実際に体験する人も居なければ、学歴詐称する人もでていません。
同じエンターテイメントや芸術であっても、時代のニーズやその分野によって求められる物が川手来るという事なのかも知れません。