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意外に知られていない保険の話

 私は、作家志望で、アジャスター(自動車事故査定員物語)を発表しました。それで、多少、保険という物を勉強したので、日本国民として知っていた方が良いと思うことを列挙します。

 物事は大から入るべきだと考えます。まず、保険制度から簡単に。

 日本の社会保険制度とは、法律に基づき国や地方公共団体が保険者となって運営しています。所謂、健康保険、労災保険雇用保険、年金などが是に当たります。

 これは憲法で言っている第3章 国民の権利及び義務〔基本的人権〕第11条国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられないという法律を、履行すべきベーシックな部分だけです。従って加入は国民として義務づけられています。

 ただ、十二分に補完できないので、その部分を生保と損害保険会社が国と連携して補完しています。

 雇用保険では、労働者が失業した場合などに保険給付が行われるほか、就職捉進、雇用継続、教育訓練のために保険給付が行われる制度です。国民健康保険では、病気やケガについて保険給付が行われてます。

 では、ここで問題です。『業務上の病気やケガについては保険給付の対象となるでしょうか、ならないでしょうか』

 答えは、『なります』が正解です。健康保険は、あらゆる病気、傷害が対象です。『えッ!』と思う人がいるかも知れませんね。

 交通事故にあわされた場合でも、健康保険は適用になります。ただ、病院が嫌がります。何故かというと、同じ治療をしても健康保険の場合は、一点あたりの点数が低くなります。でも、自賠責、あるいは自動車保険会社に請求すると、同じ治療でも儲かるからです。

 それで「交通事故は、健保が利かない」と多くの人が認識してしまっています。でも、被害者の為には、健保で治療した方が良いのです。それは何故か。交通事故で、相手が自動車だった場合、相手は自賠責保険に入っています。これは治療費が120万までは、過失のあるないに関わらず満額が出ます。所謂、無過失責任をとっているからです。

 ところが、それ以上になると、相手車両の任意保険の対人保険が適用になりますが、その場合は、「貴方は信号機を無視した」とか、「横断歩道上を歩いていなかった」とか、「酒をのんでいたのでは」とかいう被害者の過失を言ってくる可能性があります。それで自賠責の治療費120万を確保するためにも健康保険で治療を受けるのがベストなのです。


 当初、私はアジャスター(自動車事故査定員物語)の小説で、その事も包含してストリーを考えたのですが、長編になりすぎるので断念した経緯があります。

 生命保険商品は、保険金額の決定方法により、定額保険変額保険に分類されます。定額とは、額が定まっている保険で、死亡保険金が最初から決まっています。それに対して変額とは、額が変わる保険で、これは保険会社が株式や債券を運用して利益が出れば保険金に、マイナスになると保険金が減る保険のことで、今の時期だと変額は損をしていますが、反対に、これから入るという場合には景気が良くなることを前提にすれば魅力があるかも知れません。

 尚、生命保険は人の死亡や老後の所得喪失などに備える保険です。保険事故により、死亡保険、生存保険および生死混合保険に分けられます。生死混合保険とは、被保険者が定められた保険期間中に死亡したときは死亡保険金が、また保険期間満了まで生存したときは満期保険金が支払われる保険のことです。

 以前は、生命保険に入ると、特約として医療保険に入ることが出来ました。特約とは、おまけです。おまけだけ欲しくても入れませんでしたが、規制緩和で、おまけだだけでも入れるようになりました。所謂、医療費用保険や介護費用保険など、第三分野と言われているものです。

 それでは、第一分野は何?第二分野は何? どこかで、読んだような気がするのですが、完璧に思い出しません。ご存知の方がいたら教えてください。

 そして、ガンだけに特化した保険がガン保険ということになりますが、これは医療保険の商品です。補償は入院保険金・手術保険金のほか、被保険者が「がん」と診断確定された場合に給付金が支払われます。そもそも医療保険とは、傷害や疾病による 入院や手術などの場合に、公的医療保険ではまかなえない経済的リスクに備える保険で、支払われる保険金には「傷害入院保険金」「疾病入院保険金」「手術保険金」があります。尚、医療保険・介護費用保険の支払保険料は生命保険料控除の対象になります。

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