日本と海外の保険制度
>パリさん
海外に居ます。
以前、一杯のそばという「ちょっと、いい話」が話題になった時、えっ、この人、保険入ってなかったの、それって、いい話でも、なんでもなく、ただの犯罪じゃないと不思議に思ったことがあります。《つぐない》をyoutubeで聴いたときも、メロディーはともかく、この人も保険入ってなかったんだーとあきれました。
こちらでは、フロントグラス、バイクだとガソリンタンクなどに保険有効期限の明示のシールを貼らなければなりません。コントロールでひかかかったら、その場で車両差し押さえです。事故を起こしても、保険の賠償額以上請求されることはありません。
酒酔いは最近では過失ではなく犯罪ですので、保険金外の賠償請求が民事訴訟になることもあるでしょうが、本人の返済能力以上の判決はありえません。で、日本は、損害補償に関しては成熟してないのだろうか?と疑問に思うのですが。
コメント、有難う御座います。海外在住でパリさんというと、コメントに書かれている制度はフランスの事でしょうか。そんな遠いところからも、ブログを読んでくれている人がいるのだと思うと嬉しいです。
さて、私は、小説『アジャスター』をアルファポリスというところで公開中なのですが、その事に関連して書いた<09/5/12 ドライバーの心の教本 さだまさしさんの『つぐない』>についたコメントでした。
さだまさしさんの曲 『つぐない』は、さだまさしさんの知人の実話を元に作曲されたと言われています。要約すると、さださんの知人女性が交通事故で伴侶を亡くし、加害者の男性は真面目な人らしく、毎月わずかずつ賠償金を郵送してきていました。彼女は加害者の手書きの文字を見るたびに、事故の事や亡き夫を思い出しては辛い思いをしていました。
事故から数年経っても、その送金は続き、経済的にも自立できていることから、「もうお金は送ってくれなくて結構です」と加害者に対して返事の手紙を書いたところ、被害者の許しの手紙を受け取ったはずの加害者は、償い続けるために翌月以降も送金を続けたという事です。
日本は、損害補償に関しては成熟してないのだろうかとの事。私は海外の保険について詳しくないのですが、自賠責の場合、日本は対人のみが強制加入となっているのに対し、ヨーロッパ諸国では対人・対物ともに加入が義務づけられているようです。そういう面から言って日本は海外に比べると、事故に対する意識が低いのかも知れません。
これは人から聞いた話なのですが、保険に加入するときに「お守りだから」と言って自分が事故を起こす筈がないという事を前提にしている人と、「こういう場合はどうすればいいのか」と根堀歯堀聞く人がいたら、後者の人の方が事故を起こさないようです。
万が一、起こしたとしても、その時の対処が的確なので大事にならないで済むと言います。損害補償の充実も大切ですが、まずは事故を起こさない為に、ドライバーの意識も重要だと思います。