今月末に投稿しようと思っています。
今、今月末に投稿する原稿用紙500枚の物語を作っています。
プロローグは下記のようにしようと思っています。
叩かれていくキーボードの手が止まったとき、その指先に一粒の涙の雫が落ちた。その人はベランダに出ると、日本の月を仰いだ。
以前なら、『中秋の名月』の頃であった。アメリカの人なら、大きな月を背景に自転車に乗って横切るところを思い浮かべるだろう。しかし、日本人は、遙か以前に月と交信していた『かぐや姫』もそうであったし、それからも、ウサギが餅を突いているように、この国の人は想像した人が居た。幼い頃、祖母が子守歌かわりに歌ってくれた歌を思い出した。
「雨降りお月さん 雲の蔭
お嫁にゆくときや 誰とゆく
一人で唐傘さして行く
唐傘ないときや 誰とゆく
シャラシャラシランシャン鈴つけた
お馬にゆられて ぬれてゆく」
その時、お月様の下を、流れ星が糸を引くように流れた。初めて本当の流れ星を見た。その人は、『大事決行、大願成就成る』と信じたのであった。
調べてみたところ、十五夜とは旧暦の8月15日のことだそうです。その日は仲秋にあたることから、仲秋の名月ともいいます。いまの暦に直すと、大体一ヶ月違うので9月の中旬ということになります。
ユーチューブに調べてみたところ、映像付きで歌が載っていました。