自民党をぶっ壊した人
急転直下の吉兆を風雲急を告げると言います。
「風雲に乗ずる」
「風雲急を、まき起こす」
耐えに耐えていた正義の味方が、時来たりと必勝を祈願、一点突破、全面展開を祈願し、イザ出陣です。
小説なら、クライマックス。歌なら、サビ。聴かせ所です。
しかし、自民党のドタバタ劇は、伏間殿落城かとでも形容したくなります。こういうのを市場は嫌がり、NY市場と連動している東京株式市場は余り盛り上がりません。この国民的イライラは民主党を増長させるばかりです。
麻生さんに言わせれば「俺が何を悪いことしたのか」というところでしょう。超お坊ちゃまなら、そう考えます。男は苦労があって出来る。女は苦労が顔に出て萎みます。
小池百合子女史は、野田聖子さんに新党を作ろうと言ったら、一蹴されたとか。それは、そうでしょう。小池女史は刺客選挙の仕掛け人第一号で、小泉さんとは親密。その二人に、刺客を立てられた恨みは怨念となり、恨み骨髄に徹す。
殴った方は忘れますが、殴られた方は忘れません。自民党が一枚岩でない当然です。
『因・縁・果』の法則で言えば、いとも簡単に結束すべき時に、怨念を孕む権力の行使は憎しみしか残りません。例えば、小泉先生。当然、国会にいけば刺客を立てた野田さんの視線にも、亀井さんの視線にもあうでしょう。彼らの視線に小泉さんは耐えられなくなったんです。
猿は木から落ちても猿ですが、代議士は落ちればただの人です。総理だって、やめれば 平民です。多くの平民は、流れる歳月で忘れていくでしょう。しかし、私は、死ぬまで書き続けます。
小泉純一郎が最初にした事。還暦でのデビューです。政界は芸能界であった。だから写真集と出版した。次に名を残したかった。それが郵政であったと、故に小泉劇場を仕掛けた。演出は、鬼気迫るものであった。しかし、東国原さんは、鬼気迫るものがなかったという対比も書き続けます。
何故、書き続けるのか。
それは権力者に対抗するには決して忘れない事。言い続ける、叫び続けることが最大の抑止力になると思うからです。
だから私は作家になりたい。一人だけで騒いでいれば、頭のおかしな娘ですが、賛意を得られれば、様々な問題を起こしても知事にも総理にもなれる時代。知られる事と人気は、世襲内閣制、世襲大臣、世襲政治対抗への切り札となるからです。
正論無き時代に正義という信念は消え去ります。小泉さんが唯一公約を守った事があります。見事です。正に自民党を壊しました。世間では、麻生さんに罪を被せるでしょう。
でも違います。自民党を壊したのは小泉さんです。
その証拠? その後の安倍、福田、麻生さんは小泉さんのご乱心を止めなかった奉行です。秀吉が、朝鮮征伐の際、家康と光成は手を組んで、無益な殺生をさせまいとしましたが、それさえも出来なかった三奉行という結論で終わります。