性質・性格・気質を考えるべし②
例えば、野球の好きな人は野球に対して熱中するのであって、相撲も同じようにしろと言っても無理です。人間は興味のあるものには集中力がでますが、何故そうなのかというと説明ができません。結局、元の木阿弥。他の人が良しとした勉強方法もダイエット方法も自分にあっていると思うものを取り入れるしかないようです。
これを国レベルにすると、和魂洋才、和魂漢才になります。和魂とは日本の心、大和魂です。漢才は中国、洋才とは西洋。つまり自分を持っていて、必要な肥料程度に漢才や洋才を取り入れるべきですが、最近は西魂西才といった感が強いです。
これでは体質気質が日本独特の物でないので、折角、三千年の歴史をかけて野菜と米で生活していた身体を、パンと肉と牛乳とソースという食生活の結果、長い腸と少ないインスリンでエネルギーに変えていたシステムが逆回転して、他の人種に比べて大腸癌と糖尿病患者が多発しているのは、そのせいです。
例えば日本の歴史をみると、天皇が二人並び立った南北朝時代、そして足利 義満幕府の最後は、将軍職を狙う二人の東条によって応仁の乱となり、戦国時代を招きました。あの秀吉も、もう子供は無理だと諦めて甥・秀次に関白を譲りながら、秀頼が生まれると、秀頼に関白を二する為に、一族郎党を殺しています。
又、余談ですが、一説によると秀頼は身長190センチ、秀吉は150センチでしたから、どう考えても秀吉の子ではなかったという話があります。それは兎も角、これが起因となって天下は大揺れ。天下分け目の関ヶ原、大阪冬の陣と夏の陣を迎えることになりました。
例えば、皆さんの会社で社長派と専務派が啀み合っている。或いは学校で校長が二人作ろうという動きが出てきたら、安心ではないと思います。ところが、この国は非常に不思議な国で、歴史をみれば両雄並び立たずで、二極が競り合うときに争乱が起こるという事例があるにもかかわらず、二つに分かれる二大政党制をよしとしている節があります。
しかし、アメリカの共和党と民主党は、遡れば1861年の南北戦争 エイブラハム・リンカーン共和党、北が奴隷解放。今、南部の学校では北部の侵略と教えているに起因し、リンカーンに反した共和党が、奴隷よしとしたのが共和党で、廃止を訴えたのが、民主党でした。
しかし日本の歴史には人種問題はなく、日本人が日本人を奴隷にしたことはありませんし、他国の人を連れてきて奴隷にしたことはありませんね。なので二大政党制は吉とでないと思っています。
小沢さんは自民党のドンで居続けるつもりだったのでしょうが、丁度、中川秀直さんが、森派が自分の物になると思っていたところ、町村さんに派閥がいったように、竹下さんは親戚の小沢さんではなく、小渕さんに竹下派を譲ったことから面白くないと党を割ってでて、大義名分がなかった事から二大政党制を標榜し、徐々に世間に蔓延し、二大政党制はよしとなりました。
一方、小泉さんはアメリカに追随すれば大丈夫だと思っていたら、親分が転けたので子分が転けたというように、現在地(アドレス)と現在値(バリュー)を理解しておかないと飛んでもない事になると思っています。選挙は間違いなく二大政党制から、民主党よりになってきました。当分、吉兆の兆しはないと考えていた方が無難ではないでしょうか。