興亡盛衰
セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店、そごう・西武が運営する西武有楽町店(東京都千代田区)が25日閉店する。長引く消費不況や周辺施設との競争激化で赤字が続き、不採算店見直しの一環として閉鎖が決まった。後継テナントとしてJR東日本系の「ルミネ」が来秋開業する。
有楽町店では最終日の同日、閉店セールに訪れた買い物客らが朝から長い列をつくった。
1984年開業の同店は、オフィス街や銀座に近い好立地からバブル期に「流行の発信拠点」として若い女性の支持を集めたが、ここ数年は業績が低迷していた。後継のルミネには、約100店舗の専門店が集まる予定で、「銀座の街を意識して、少し大人のイメージの品ぞろえにも力を入れる」(広報)ことで幅広い年齢層を取り込む考えだ。
セブン&アイHDは元はイトーヨーカドーというスーパーマーケットでした。当時、スーパーというと西のダイエー、東の西友 東の西友に押され、中堅どころにいましたが、鈴木さんという人がアメリカに視察に行き、これからはコンビニエンスストアが伸びるという事を予期して日本に帰って酒屋さんにターゲットを絞ってフランチャイズ方式で店舗を拡大し、どんどん伸びました。
やがて親会社を抜くほどの売上になり、イトーヨーカドーとセブンイレブンは別々に上場。その後、財閥に近い持ち株会社が解禁された事からHD、あるいはFGという形で持ち株会社にセブンとイトウヨウカドーでセブン&アイHDとなりました
一方、傘下のそごう・西武はイトーヨーカドーより遙かに巨大な企業でしたが、小が大を喰って小なる企業が大成る企業の親会社になりました。ところが、利益が出せず今度は国鉄からJRに変更となり、民間企業になった国有鉄道が駅には人が集まる。だから駅をビルにして人が集まるところ、或いは乗り換えを利用し北口・南口の通路を立体交差点のような通路を造れば、そこで買い物をする事で時間の節約を通して買い物する事ができるという事でJRの子会社であったルミネが発展してきました。
そして、そのルミネに老舗だった元そごうと西武は買われることになります。西武王国 西武ライオンズ・西武鉄道・西武不動産・買い物は西武デパート。スーパーは西友ストア という事で西武が作った町に住む人は一生、西武に貢献するほどに浸透していました。
会社に行くには西武鉄道や西武バスを乗り、土日となると大人はゴルフ場、子供は西武遊園地。あらゆるところにお金を落とす仕掛けがあった事から西武王国と言われました。そんな大企業が倒産する事はないと思われたから西武王国だったのですが、バブル崩壊の時に過剰な土地購入をしていた為、今では風前の灯火となりました。
例えば、当時、自民党が政権を明け渡すとは誰も夢にも思っていなかったでしょう。又、一代で大企業にする事など至難の業でしたが、IT産業はそうでもなく例えば孫正義さんのソフトバンクは破竹の勢いで伸びてきました。通常では考えられない興亡盛衰の時代が現代のようです。