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TPP解散か

 民主党国民新党の国会議員による「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を慎重に考える会」(会長・山田正彦農水相)を中心に、新たに有識者を交えた超党派の「TPPを考える国民会議」が発足することが22日分かった。菅政権が看板政策に掲げるTPPをめぐり、民間人や野党を巻き込んで反対運動を展開するのが目的で、国民会議がそのまま菅政権倒閣運動の中核組織に発展する可能性もある。(産経新聞)

 菅さんはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を良しとしました。これにマスコミも経済界も賛成しています。早い話、農業関係者だけ損をするといって反対しています。大多数がいいと言っている。だからいいと思う人が大半だと思います。

 2005年、小泉劇場が起きました。というより私に言わせれば刺客選挙でした。これにフィーバーしたのが国民でした。民主党議員の中では小沢さんがいい、鳩山さんがいいといっていますが、小学生にこんな大人にはなりたくないというアンケートで二位が小沢さん。一位が鳩山さんで当時総理でした。つまりこの国の子供は現職の総理大臣に憧れるのではなくレッドカードを突き付けました。

 その理由がふるっていて子供故か分かり易くて説得力があります。「いい歳して母親から金を貰うな」でした。誠にいい指摘です。母親から毎日50万貰っている人が、世界第二位だった日本を牛耳っているというのは漫画の世界のお話のようではありませんか。つまり、なりたくない大人のワンツーフィニッシュが小鳩コンビだった訳です。

 というように、小沢さんに国民は辟易しています。これは感情です。大衆メカニズムで世間が80%よしとすると悪しと思っていた人が分が悪くなり認め出す。何しろ最高値は読売新聞調べで87.1%、何と90%近くの支持率を小泉・竹中ラインは出していました。この時、誰も反対を言える人はいませんでした。

 今はその反対で偉大なる一兵卒様を国民で認める人は極めてマニアックという事でございます。するとどうなるか。苛立つ菅さんが衆議院解散して、小沢閥に刺客を立てる可能性があります。郵政民営化選挙ならぬTPP解散選挙と銘打つかも知れません。

 兎も角、日本人はキャッチフレーズに弱いので困ったものです。中国のハニートラップにかかっていた橋本龍太郎さんはビッグバーン、ビックバーンといって日本は大変なことになりました。

1972年 田中角栄日本列島改造論

1996年 橋龍の金融ビッグバン

2005年 小泉劇場による郵政民営化

2009年 政権交代

このままでいくと今年、2011年は菅直人劇場の平成の開国 第三の開国と狼煙を上げる危険性があります。

 第三の開国とは 第一がペリーが頼みもしないのに、イヨッ、日本ペリーでゴザんすの1453年に浦賀に来た時、そして二回目が幕末の志士達による尊皇攘夷の果ての開国、そして第三の開国がTPPとなります。

 しかし、官民も教育界もマスコミも一体になってフィーバーした大東亜戦争をかわきりに1972年田中角栄の日本列島改造はニクソンショックオイルショックで×。1996年で橋龍の金融ビッグバンで日本は奈落の底に、2005小泉劇場郵政民営化で無限地獄へ 209年の鳩ぽっぽ内閣の政権交代で阿鼻叫喚の世界に。

 このままで行くと今年、2011年は菅直人劇場の平成の開国 第三の開国で更に悪化、灼熱地獄というより極寒地獄になる可能性があるのではと思っています。

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