テレビ局も新聞社も知らなかったTPP
朝日、産経新聞がTPPに賛成しています。
これは本来有り得ない事です。更に自民党・社民・共産党が揃って反対している案件というのも非常に珍しいです。
一方、テレビでは多少の反対が出てきました。さて、これはどうしてでしょうかという事ですが、アメリカが突きつけてきた23分野の中の“サービス”。このサービスというのが非常に広範囲で、どうやら放送が入ってるらしいという事を「知った」そうです。テレビ局の恐怖は放送免許という既得権益が揺るがされる事で、放送電波がオークション制になる事を恐れています。しかも米韓FTAでは既に放送法を変えよという条項が入ってるそうで、ものすごい危機感を感じているらしいのですが、じゃあ今までは何故反対しなかったのかというと三橋さん曰く「新聞が賛成していたから。そんな事とは知らなかった」と言ったそうです。
それから、一つ注意点としてはメキシコの大統領やカナダの首相は何故TPP参加表明したかというと、NAFTA=北米防衛協定で既にアメリカから喰われて損をしてるから、アメリカからの圧力を緩和したい、分散したい。アメリカと一対一では到底立ち向かえないので、TPPという環太平洋の8ヶ国を含んであわよくばアメリカに対して発言権を持ちたいという戦略的な思惑があるからだそうです。
TPPの最大の問題は以下の通りです。
●TPPはネガティブリスト
この分野は自由化しないというリスト(ネガティブリスト)以外、残りは自由化。普通はポジティブリスト(これとこれはやろう)。これに入れ忘れると自由化。
●ラチェット規定 (=一方向にしか動かない歯車)
ネガティブリストに入れ忘れ自由化したものは一旦自由化したのだから「やっぱり規制します」とは言えない。
●ISD条項
仮にTPPにより米国からの牛肉輸入を緩和し、BSEが多発し日本政府は輸入を規制。しかし自由化に反するとアメリカの一企業が日本政府を訴える。基本的に世界銀行はアメリカの支配下 裁判は非公開。英語で。日本政府は日本国民の食の安全のためという理屈は通じない。損害賠償か規制を撤廃を命じられる。
よく、農協の人たちがTPPに反対している映像が流れたりしますが、彼らは遺伝子組み換え食品などがアメリカから輸入される事を危惧しています。
以上の三点はよく言われている事ですが、更に
●医療
手術のやり方で○○術式と色々な方式がありますが、現在の日本は誰がその術式を使っても問題有りません。しかしアメリカは術式で特許をとっています。だから、その手術のやり方をしたら特許料を払わなければなりません。
さて、一体TPPによるメリットって何があるんでしょうか。
新生【さくらじ】#8 三橋貴明に聞く!
http://www.youtube.com/watch?v=hVczK2Vq4m8