世襲政治

  安倍さんのウイークポイントは、その辞め方です。首相当時、「私の内閣」を連発していましたが、世襲だと総理になるのは当然で自分のようなものが総理になっていいのかという謙虚さが無いのかも知れません。仮に安倍さんが世襲でなく下から這い上がってきたのであれば、討ち死に覚悟で総理に固守したのではと思います。

　石原伸晃さんは父親の石原慎太郎都知事が衆院議員だった時の地盤は弟の宏高氏が受け継いでいることから厳密な意味で世襲議員には該当しませんが、しかし1990年に初当選した前年の党総裁選に出馬した衆院議員時代の慎太郎氏から「石原ブランド」の恩恵を受けており、これは「世襲議員」以上の恩典です。

石破茂前政調会長は    父が石破二朗元参院議員
安倍晋三元首相は    祖父が岸伸介元首相、父が安倍晋太郎元外相
町村信孝元官房長官は父が町村金五元参院議員
林芳正政調会長代理は父が林義郎元蔵相
石原伸晃元幹事長は    父が石原慎太郎元運輸相・現東京都知事の長男

　5人が5人とも世襲です。総裁選に影響を与えるかもしれないといわれている小泉進次郎議員は、あの小泉さんの次男。自民党の場合、衆院議員だけで世襲は50人近くにのぼります。

　世襲なら地盤・看板・鞄が最初からついているので、答えの分かっているテストを受けるくらい有利ですから、そうでない人よりもエネルギーを政治に向けられると思われますが、ドン小沢さんも世襲でしたが政治をやるのではなく政局ばかりでした。田中角栄の娘も、その傾向があります。「門前の小僧習わぬ経を読む」といいますが、どうも皆さん、世渡り、派閥、動向を伝授されている様な気がしますね。

　そういえば中国ハニートラップの餌食になっていた橋本龍太郎さんも二度総理になろうとしました。やっぱり世襲でしたよね。次の選挙では民主党は惨敗で確実なのは一子相伝内閣が又起きると言う事です。そう考えると橋下さんは世襲でないから偉く見えてきます。

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