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飯島氏に破格待遇 訪朝終了

北、飯島氏に破格待遇 訪朝終了 対外アピール躍起
産経新聞 5月18日(土)7時55分配信

 【ソウル=加藤達也】17日に訪朝を終えた飯島勲内閣官房参与に対する北朝鮮側の待遇は破格のものだった。金永南キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長は、金正恩(ジョンウン)政権下での実権はともかく、北朝鮮では「ナンバー2」の人物で、元首相でもない「参与」と会談を設定してメディアで公表するのは異例といえ、飯島氏の訪朝を最大限、対外的なアピールに利用し、関係各国の分断を図る北朝鮮の意図があらためて透けてみえる。

 今回の訪朝は、米中韓には相当なインパクトをもって受け止められたが、関係各国の対応は分かれた。

 中国は静観。米国は訪日した国務省のデービース北朝鮮担当特別代表が、外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長に「不快感」を示したとされる。

 ただ、韓国の反応は、より強硬だ。

 韓国外務省の趙泰永(チョ・テヨン)報道官が16日の会見で、「北朝鮮への対応では韓米日はもちろん国際社会が緊密に協調体制を維持することが重要だ。そうした意味で飯島氏の訪朝はプラスにならない」と、「異例」(韓国メディア)の批判をした。

 韓国は米中との連携を強化する一方、日本を外そうとする動きを強めていることが最近、鮮明になっており、外交筋からは、「日米韓の協調という言葉を朴槿恵(パク・クネ)政権下で初めて聞いた」との冗談も飛び出した。

 朴大統領は訪米時、随所で日本をたたいたが、韓国の国内における不満のはけ口となっている面がある。国内で人事問題で批判され、経済もふるわず不満が膨張。対北関係でも会談要求を一蹴されたところに、今回の飯島訪朝が追い打ちをかけた形だ。

 こうした情勢の下、北朝鮮をめぐる周辺国の共同対処では、韓国の日本に対する欲求不満と“嫉妬”の管理が最大のポイントになるとの見方も出ている。

  北朝鮮が欲しい物といえば金、つまり経済援助ですね。北の人民が飢餓に喘いでいる様子は伝わってきています。その為に過去の日本の所業について戦後賠償せよとなかんとかイチャモンをつけてきます。北朝鮮は「日朝間の不幸な過去を清算し懸案事項を解決して」という訳ですが、要するに「金を払え。そうしたら拉致被害者を帰してやってもいい」というむちゃくちゃな要求をしてきました。盗人猛々しいとは、まさにこのことです。

 その話をもう一回復活してやりたいというのが北朝鮮の腹のようです。それが今回の破格の待遇に現れている。一方、日本側の飯島参与といえば小泉さんの腹心です。つまり2002年9月17日、父親の金正日日朝平壌宣言をした小泉さんというと儒教社会の北朝鮮にとっては重要な意味をもつ人物です。今回の飯島参与の行動は小泉さん登場の前段階かもしれないという話があります。

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