北がミサイル発射

　防衛省によると１３日午前１時２０分ごろから３０分ごろにかけ、北朝鮮南西部の開城（ケソン）付近から、２発の弾道ミサイルが北東に向けて発射されました。ミサイルは２発とも約５００キロ飛んで、日本海上に落下したとみられ、北朝鮮は、先月末から、短距離弾道ミサイルやロケット弾の発射を繰り返しています。

　拉致問題が進展しつつある今、何故こんな行動を？と最初は思いましたが、どうやら日本政府の方には事前に連絡がいっていたようで、先月２９日のスカッド２発発射は７月３日の習近平中国主席訪韓を牽制したかったようです。今回は朝鮮中央通信は北朝鮮の核開発担当幹部だったチョンビョンホ８８歳の死去による葬送の礼砲だったそうです。　

　今まで中国は北朝鮮を訪れてから韓国へという流れだったのに、すっ飛ばして韓国へ行っている事が気に入らない。金正男は内心アメリカが好きで元バスケットボールの選手を呼んだりして秋波を送り、中国派の張成沢を処刑したりと中国との関係が悪い。

　それは中国に長男がいて、中国としては三男より長男の方が正統性があるとして、いつでも首をすげ替える事が出来る。更に独裁者がどんどん斃れていて、2010年の末からチュニジアで始まった民主化運動に端を発しアラブや中東の諸国では反政府デモが次々と行われ、エジプトやリビアでは長期独裁政権が崩壊しました。

　こうなってくると如何に金王朝の三代目とはいえ明日は我が身かと思わない事はないでしょう。そう考えた時、一番怖いのはアメリカでサダム・フセインのような末路だけは送りたくない。そういう思惑もあるんじゃないでしょうか。

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