噴火と予測
突如として噴火した御嶽山。行楽シーズンだった事もあり、登山者の犠牲者が出てしまいました。
日本は火山列島で複数のプレートがぶつかりあったところにちょうど乗っかっています。110の活火山があり、47を常時監視しているのですが、「噴火警戒レベル」を定めて監視しているのは 30。周辺自治体の避難計画が完備しているのは7つにすぎません。
今回の御嶽山は、半月前からの地震活動が活発になっていることは把握していたものの、ほかに噴火の前兆はなく、噴火警戒レベルは「レベル1(平常)」にとどまっていたそうです。 火山の爆発にはマグマ爆発と水蒸気爆発があり、マグマ爆発は地震や隆起の前兆があり、大きな動きなのでとらえやすいのですが、水蒸気爆発は、マグマの熱で付近の地下水が気化し、大量の水蒸気が発生して急激に圧力が高まって起きるので予知は難しい訳ですね。
怖い言い方ですが、活火山である限りはどんなに警戒レベルが低くても安心できない。いつ噴火してもおかしくないという事になります。天気予報だって、最近では台風が本州上陸かと言われていましたが、熱帯低気圧になりましたし、最近の異常気象の中で外れる事もままあります。
富士山は世界遺産に登録されている日本が誇る名山ですが、活火山であって噴火のリスクは常にあるんですね。