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イギリスでは、安い賃金で働く移民への不満が強まり始めています。EU成立により人・物・金の自由な移動が原則となった事から主に東欧諸国からイギリスへの移民の数が急増。ある町では住民の3分の1が移民というところもあります。政治面でも影響は出ていて地方を中心に勢力を急拡大させているのが「イギリス独立党」。EUから離脱し、移民の受け入れを制限すべきだと主張しています。
先だって行われたイギリスの総選挙では与党、保守党が単独で過半数の議席を獲得して勝利。キャメロン首相が続投することに。EUからの離脱の賛否を問う国民投票を行うとしています。キャメロン首相としてはEUからの離脱を避けたいようですが、三原則のうちの一つ、「人の移動」を制限できるのかというと難しいでしょうね。
それにしても移民の賃金は安くて最低賃金が時給140円という国もあるくらいですから、イギリス人が職を奪われたと感じるのも頷けます。日本に中国人が大量に入ってきたら同じ事にならないとも言えませんし、他山の石ではありません。