斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け
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【三橋貴明】超技術革命で世界最強となる日本! 世界一のスーパーコンピューター「菖蒲」レポート[桜H27/9/23]
先日上記の動画を拝見し次世代スーパーコンピューターの可能性を知った。2015年7月にドイツで行われたスーパーコンピューター省エネ性能ランキング、グリーン500にて1から3位を日本のスパコンが独占する快挙を成し遂げた。その開発者であるPEZYグループ代表の斎藤氏と経済評論家の三橋氏の対談が下記の動画である。
『世界1〜3位独占!次世代スパコンから見る経済』三橋貴明×齊藤元章(株式会社EXASCALER、株式会社PEZY COMPUTING代表)
非常に興味深い内容で面白いものだったので是非一度視聴してみることをお勧めしたい。
今回は斎藤元章氏著エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開くをブログで書いていきたいと思う。まさに衝撃的な内容だが非常に文量が多く私もまだ最初の方しか読んでいないので連作として別けて投稿していく。
まずエクサスケールコンピューティングとは何か。エクサスケールとは単位のことで簡単にいえば京の100倍である。過去にスパコンランキングで1位をとった日本のスーパーコンピューター京の100倍の性能を持ったコンピューターが「エクサスケールコンピューティング」と呼ばれる。
このエクサスケールコンピューティングはこれまでのスパコンによって持たされたら恩恵とは別次元の革命とも呼ぶべき社会変革を起こすという。それは今まで人類が経験してきたあらゆる変革よりも遥かに巨大で、本質的で根源的なものとなり、多様で広範に及ぶ人間の生活、社会全体の仕組み、価値観、尊厳、全てをいっきに変えてしまうだけの衝撃をもたらす。
この変革において二つのフェーズが表れる。
一つ目が前特異点(ファーストインパクト)で特異点(セカンドインパクト)が到来する前におきる最初の大きな変革であり、エクサスケールコンピューティングの実現によりいくつかの点でコンピュータの知性が全人類の能力を大きく、圧倒的に凌駕する結果として新たに発現する壮大な新世界。
そして二つ目がファーストインパクトの次にやってくる特異点(セカンドインパクト)エクサスケールコンピューター自身の知性か、或いはそれが生み出す新しい人口的な知性が「人類全体の知性の総和」を大きく超越する世界の到来。
重要なのはこのファーストインパクトの発現が早ければ10年、遅くとも20年のうちには確実にやってくるということである。人類がファーストインパクトの対峙の仕方に誤り、上手く対応出来なかった場合、新の特異点(セカンドインパクト)の到来を見ることが出来なくなってしまう可能性がある。
ではファーストインパクトでどんな変革が起きるのか。説明を省き列挙する。
・エネルギー問題の解決
・食糧問題の解決
・土地の無料化
・生活の為に働く必要のない「不労」
・「不老」の体を手にできる。
恐らく皆さんはドラえもんの世界じゃあるまいしあり得ないと思うだろう。しかしそれが実現してしまうのだ。人類の歴史は約25万年だがたった1000年前の日本人が現代にタイムスリップしてきたらこれが未来の日本だと信じられないだろう。今日、生きる人類は世界の変革を極めて短期間の内に体験してきた。しかもその変革のスピードは加速度的に早まっており、今後40年間で人類の歴史25万年間におきた数百万倍の規模の変化を体験することはおかしくなく、それは今の人類には及びもつかない新世界でも不思議ではない。
次回へ続く。→斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命