移民問題とAI問題④
「えぇ、らっしゃい」江戸前寿司は板さんの声から始まる。寿司を食べたい客に対して寿司職人が足らない。そこから回転寿司が起きてきた。つまり回転寿司がオートメーション工場の役割をした。その結果「飯炊き3年、握り5年、巻き3年」で10年以上の修行がなければ一人前の寿司職人はなれないとしたが、回転寿司では今日入ったアルバイトがロボットが作った銀斜里にネタを置いて回転マシンに乗せるだけでいい。
一体それで本職の板前さんが何人失業したかしれない。その寿司ネタを置いてレーンに乗せるのも最後の勘定もAI時代になるとアルバイトすらいらなくなる。
外国人労働者だか留学生だか技能実習生だかの実質移民もネタ乗せアルバイター、勘定係もAIで無人回転寿司がトレンドになる。よって移民とAIはアンビバレント、逆相関である。移民は日本語の問題、住宅、年金、健保でかなりの費用がかかる。AIなら電気代だけで一年おきに性能が向上する。
最初のロボットが握った寿司はそう美味くなかった。それは米粒の途中でカッティングするので今いちだったが、今は銀斜里を捻りながら分離するので妙な違和感もなくなった。企業側の第一の悩みは人件費、次ぎに人材育成である。AIにより第一と第二の悩みがなくなるということで移民とAIは表裏一体、不離一体の問題関係だが安倍政権にはそうした考えはないのだろう。