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財政健全化は不要

新聞やテレビでは増税や緊縮財政で財政健全化などという馬鹿げた話をまだしている。プライマリーバランスが悪化して何か問題があるのか? そもそも何のためにプライマリーバランスを黒字化させようというのか、目的が不明である。
 無理矢理政府の支出を削って歳出を減らしたところでデフレである我が国の経済が更に落ち込めば歳入も減少していく、デフレの国は民間企業も家計も消費や投資をしないのだから政府が金を使わなくてはいけないのに、その政府ですら金を使わなくなったらお終いだ。現に誰も消費や投資を行わないからGDPは伸び悩んでいる。
 ギリシャを見れば分かるが日本以上のデフレでありながらドイツに緊縮財政を迫られた為にプライマリーバランスの黒字化に成功しているのに破綻した。(正確には破綻間近でEUが助けた)
 デフレ脱却とプライマリーバランスの黒字化など両立しないことは明らかである。先ず何よりもデフレ脱却を一丁目一番とし企業や家計にお金を使って貰う環境を構築すれば自然と税収は増えていきプライマリーバランスの黒字化も達成出来る。その為には国債を発行しプライマリーバランスが悪化しようとも政府が自らお金を使って需要を創出しなくてはいけないのだ。
 日本がデフレ脱却出来ない一番の原因は政府が財政出動でお金を使うと「プライマリーバランスが悪化する」「国債が破綻する!」といった有りもしない嘘、的はずれな批判が起きるからである。国債を刷って何がいけない。日本国債は100%円建て、政府が借りたお金はそのまま社会保障やら公共投資に使われ全て国民に還元されるのだ。そしてまた国民や民間企業が預金をして銀行が国債を買う。この繰り返しである。
 因みに国債を発行するときに銀行側から貸し出す預金が足らなくなるといった声が上がるが国債は元手を必要としない。政府が発行した瞬間、日銀当座預金にその額が出現するだけである。
 日本国債を買うお金がなくなることもないし日本政府が国債を償還出来なくなることもない。何故なら政府はいくらでも日本円が刷れるし現在日銀が行っている量的緩和で既に400兆近くの国債が政府に戻っている。つまり実質的な政府の借金は700兆円だ。財政破綻主義者は「札を刷ったらハイパーインフレになる!」といっていたが400兆も量的緩和を現在まで続けているのにどうしてハイパーインフレどころか、インフレすらまともに起きないのだろうか? 簡単なことだ。銀行が国債を売却してもそのお金を貸す先がないからである。インフレというのはモノやサービスが買われる事で上がっていくのであり、札を刷れば上がるという話ではない。
 日本の間違いは財政破綻という嘘に惑わされ政府がお金を使わないこと。ただそれだけである。デフレである以上国債なんていくら発行しても問題はない。

 

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